「図書館」を含む小説

電子書籍が主流になった今、活字の本は中毒性のあるものになっていた。 活字中毒に陥った人間は、アルコールや薬物と同じように禁断症状に悩まされる。 しかし死んだりはしない。 …

あらゆる本《世界》を収める唯一無二の大図書館ユグドラシルを管理する司書の一人である少年・倉見要がパートナーである少女・羽白かさねと共に壊れかけの本を直すため、様々な本を旅する異世…

―田淵天国が「本」に呑まれた。 　この知らせから図書館に勤める潜本士三日月宏介・弥生町貴雄は田淵天国を「本」の世界から救出することを命じられる。 　三日月宏介・弥生町貴雄・田淵…

隠居した通称《活字拾いの親方》は、馬車で巡る貸本屋をはじめた。 村へ行った帰り、急に天候が崩れ、雨をしのぐ彼らの前に見慣れぬ館に住む男が現れて。 『鳥籠には鍵がある』と同じ町のお…

私が今まで生み出してきた未完の作品をまとめる図書館を作りました。 物好きな方は、ぜひ。

僕は勉強に集中できる環境が欲しかった。 けれども、家は妹がうるさい。図書館は混んでて使えない。 …困った。 そんな時僕は勉強ができるふさわしい環境を見つけた。しかし、そんな僕だけ…

公子が図書館に行って、本を探していると、受付カウンターで文句が聞こえた。

私は困っていました。 高校二年生の夏休みを迎えた私ですけど、世間は話題のパンデミック。 毎日毎日ステイホーム。みんなと遊びに行くばかりか、まともな外出すらままなりません。 …

「わかってるって、死体は腐る可能性があるからちゃんと期日内に届ける。あんたは無事に届くように俺たちの無事を祈ってくれよ」 　曇り空の墓地から立ち去る、一見不良に見える少年。 　…

公立図書館で図書館司書として勤めている古川(ふるかわ)かなえ（24）は幼少期から本と親しみ、いつか小説家になると夢を抱いていた。 しかし、自分には才はないと気付き、せめて本と関わ…

　幻灯書庫。それは世界と世界の狭間に存在する、数多の世界書や文化書を保管している巨大書庫である。 　ある日、書庫の設立者こと魔女アルシャ・リィは、書を愛する者ならば誰もが出入り可…

この世界が終わり、世界は5G――第五世代から第六世代へと移行する。テレビではそんなニュースが流れていた。何でも、この世界にはすべてを記憶を記している場所があるが、その場所には容量…

ある日俺、山崎遼は図書委員で恋人の唯花・エルミリー先輩と高校の図書館の書庫でひとつのノートを見つけた。開いてみるとそこには「なのかのなのか」だの「場面ライダーπππ」などという謎…

雨が嫌いな芽依は、雨の好きな物語の主人公に共感した

主人公、北條薫は病弱な男子高校生。入退院を繰り返し、部活にも入れない彼はいつも疎外感に襲われていた。 そんな中、彼は図書館で風変わりな少女と出会う……

元宇宙航海士、今はアルコール依存症の、人生に希望をなくした男ゲイリー。彼は治療のため、遠い果ての星でのサナトリウムで療養を強いられる。その航路の途中で、宇宙船にアクシデントが起こ…

『もっと「好き」は大切な宝物であってほしい』 　学校図書館司書の宇治川先生を「好き」……ではなく、あくまで心惹かれている岸辺涼。 　10歳の年の差、教師と生徒という立場の違い、…

美織は図書館に向かっていた

ヴィオノ・オビエは止まってしまったこの時が好きだった。彼女がこの王宮図書館である【マロニエ・コマン】の司書として勤め始め、いったいどれほどの時間が経ったのか。その答えをヴィオノ自…