「十三」を含む小説

コンビニでホットコーヒーと一緒に春を買った。 ▢第三十三回文学フリマ東京短編集『雨と音』掲載作品

　来世への門で待つと遺した兄を見送って十年後、弟の『皐月　圭』は飛行機事故で生涯を終えた。 　死後の間へと至った圭は、しかし、兄との再会は叶わなかった。異世界『ディプカント』へ…

二十三歳の僕・宮内透と同年の女の子・遠野由芽。大学時代、仲のよかった僕たちは県立図書館で偶然再会した。大学四年生になって見かけなくなってからおよそ二年ぶりに見た彼女。それで不思議…

受験した大学に全落ちした浪人生、サイトウハヤトは電車に轢かれそうな少女を庇って異世界転移をした。 転移した先で彼が持っていたのは一冊の魔道書。真面目に生きようとした彼だが、この…

思い浮かんだ短い不思議な話を書いています。三百二十三。

長年地域のお客さんに愛されてきた大型電気店が閉店する。そのレコードコーナーで頻発する霊の仕業と思われる不可思議な現象。この店に残す強い想いとは？（全５回）

二十三年ぶりに日本に訪れた「しっぽの日」、次に日本に訪れるのは十九年後。 ピークの十四時四十分に向けて、彼らのしっぽが伸びてくる。 そんなしっぽの日に、好奇心を満たそうと画策する…

ぼくの村には神さまがいた。 ぼくはその村で生まれ、その村で育った。十三歳で村を出るまで、ぼくは雪と霧の向こうにある世界を何ひとつ、知らなかった。

　どこからでも読める時代怪奇ショートショートの一部を短く紹介。 三　髪・男に浮気をさせない女の髪は…… 四　火事場・火消しを窮地に陥れる火事場にしゃがむ女の子は…… 六　女衒（ぜ…

　亀の産卵を表現したくてピンポン球を口の中に放り込んだ拍子に喉に引っかかり、浅田賢治三十三歳はワンルームの自宅で一人窒息死してしまった。 　気づけば、なにやら赤ん坊になっている。…

肝心な時に突然動かなくなったり、ずっと放置していたのがある日突然動き出したり－－。 器械にも心があるのでは。そんなことを思うことがあります。 自動車、洗濯機、冷蔵庫、掃除機、そし…

苛烈を極め、十三年間続いた第四回月下大戦の影響により年々人員不足に悩まされていた封魔教団は、新たなメンバーを確保すべく、妖刀選抜戦を行った。主人公　境は何千人と参加したその大戦の…

穏やかな気候の海に突き出した土地に、二万人ほどが色とりどりに暮らす。 それが櫻河艦艇群。 かつては艦艇が寄り集まっただけの集団だったものが、連結と延床増築を繰り返し、今の形に落ち…

少子高齢化や生物多様性などの考えを通して作られた、動物と人間を掛け合わせた生物「キメラ人」が生きる未来の日本。こんな世界を生きる「偽物ドラゴン」の物語。 ▢カクヨム甲子園2020…

ゾンビパンデミックを生き延びた少女、カナ。彼女は封鎖区域の中、捨てられた母校に居た。親友のマコとの約束を守るために…… ポストゾンビアポカリプス百合短編 Twitter企画「…

月～金　毎朝更新（予定）の、ショート学園四コマコメディー小説です。 気軽にのんびりとお楽しみください。 出席番号２５番　保坂立哉（ほさか　たつや） 　　　　　　　めざせ笑いにあ…

『越境者たちの眼差し』本編執筆開始前に、作者が作品の世界観を掴むために書いているものです。なのでこれから本編に登場するエピソードもあれば、完全に小噺のみとなっているものもあります…

人間と魔王が争う時代 少年は行商の両親と共に街から街へと旅をしていた。 そんなある日、馬車の前に飛び出してきた冒険者たちが助けを求めてきて、両親はその求めに応じた。 そ…

遥か昔より歴史の闇に潜む魔力を持った存在───デモニア。 彼らはその存在を隠しつつ、『王都』と呼ばれる十三区に分かれた都市で、それぞれの地区のデモニアを治めるデモニアの長『魔王』…

琴代と清美、二十三才で同い年の二人は家が近所で幼馴染みの親友だ。　二人は清美のお婆ちゃんに会いに行くついでに、伊勢志摩方面に一週間の旅行に出た。　不思議な話が好きな琴美は、戦時中…