概要
我らは独立国家たる櫻河艦艇群。国だ。
穏やかな気候の海に突き出した土地に、二万人ほどが色とりどりに暮らす。
それが櫻河艦艇群。
かつては艦艇が寄り集まっただけの集団だったものが、連結と延床増築を繰り返し、今の形に落ち着いた。いや、落ち着いたというのは語弊がある。この土地は今この瞬間にも進化を続けているのだから。
十三の艦艇がそれぞれ個性豊かに生活を営み、極狭の床面積を最大限活用するべくあらゆるものを電子化し、たった一片の雅をもって空間を昇華させる。限られた素材をいかに加工するか、その技術と才を互いに競って高め合う、そこに快楽を見出すことが粋の頂。
常に先を争って、ただし同胞の手を払うことはしない。
己の手柄は櫻河の手柄。全ての功績は賞賛と引き換えに櫻河の基礎に埋もれてゆく。櫻河の住人はみんな櫻河を国と呼び、国際的にも国と認められ
それが櫻河艦艇群。
かつては艦艇が寄り集まっただけの集団だったものが、連結と延床増築を繰り返し、今の形に落ち着いた。いや、落ち着いたというのは語弊がある。この土地は今この瞬間にも進化を続けているのだから。
十三の艦艇がそれぞれ個性豊かに生活を営み、極狭の床面積を最大限活用するべくあらゆるものを電子化し、たった一片の雅をもって空間を昇華させる。限られた素材をいかに加工するか、その技術と才を互いに競って高め合う、そこに快楽を見出すことが粋の頂。
常に先を争って、ただし同胞の手を払うことはしない。
己の手柄は櫻河の手柄。全ての功績は賞賛と引き換えに櫻河の基礎に埋もれてゆく。櫻河の住人はみんな櫻河を国と呼び、国際的にも国と認められ
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