高校、入学初日に、通学の電車で見つけたヒロインが、とにかく気になる主人公。
おとなしげなヒロインをなんとかして笑わせたいと、いろいろな小ネタを仕込んで果敢にトライするも、常に玉砕。
主人公は、場所も時間も関係なく笑わされ、先生からは、立っていろとお叱りを受ける始末。
このふたりのやりとりが、本当におもしろい。
主人公の『笑わせる小ネタ』も、努力の甲斐、苦労の末で秀逸なのだが、ヒロインの切り返しが、数段上を行く。
もう、読んでいて、何度、吹き出しそうになったことか?
第1笑、これにてめでたく完結。最終話に至っては、ちょっとほろりとさせられます。
主人公からの挑戦状。
無様に笑わせてやるぜ!
皆さまも、きっと、笑わされます。
未だ前作の秋立を2年目の途中までしか読んでいない遅読の身ながら、新シリーズを読みたい誘惑にどうにも打ち勝てず、フライング拝読いたしました。
ほうほう、新作を担うお二人さん、前作とは随分毛色が違いますなあ。主人公くんは幾分アグレッシブな感じで、笑かす方面にパラメーター全振り……そしてヒロインちゃんはおどおどする姿がなんともしおらしい、清楚な美人さんです。
あれっ、てことはこのタイトル逆じゃない?
疑問に思いつつ読み進めていくと……確かに主人公くん、無様に笑わせるつもりがことごとく返り討ちに遭っています。
このタイトルで合っている模様。
更にラストでもう一捻り。
仕掛けは冒頭から始まっているのです。
この辺りの巧さはさすが。
そんな名前の花あるんだ! と大いに驚嘆した各話のテーマは、今日は何の日?&四字熟語に替わりましたが、そんな縛りがむしろアイデアの源泉となっている様は羨望の念すら抱いてしまいます。
今後はまた前シリーズを読み進めることになるので、こちらに戻るのは暫く先になりそうですが、前作のキャラも第2笑に出るようなので、意外と早く戻るやもしれませぬ……!