「信じない」を含む小説

「この世界からも、記憶からも、消えている人がいるって言ったら、信じてくれますか……？」 おとぎ話のお姫様のような儚げな雰囲気の少女、姫花が、変人と名高い恭弥の研究室を訪れて言った…

変態と呼ばれた少年、彼は幼い頃から女体の絵ばかりを描き続けた。周囲の偏見といじめに耐え、自分の美意識を信じ続けた彼の物語。孤独な日々から、美術教師との出会いを経て、少しずつ居場所…

＜追記 2024年7月26日＞ 最後の章を追加してます。 本編は高校生編、追加は大学生編です。 都市部まで電車で一時間ほどののんびりした街にある私立男子校に通う加藤隆昭（カ…

　勉強、運動と得意なことがない小学三年生の前川はじめは、頑張ったって結果を出さなきゃ意味がないと考える男の子。一方で、何でもこなすクールなクラスメイト、清水あゆみに片想いをしてい…

この本を贈った手を、私は思い出せない。

地母神マーテルを主神とするシタニール神話を信じる人々は地下深くに神殿を作り上げた。権威ある王族ほど地下で過ごし、差別される人々ほど高地に追いやられる。 そんな世界で空から降りてき…

ある日、空から星が落ちてきた。そして、その星は人々に力を与えた。力を持った人々を世界は『ファントム』と呼び、それを常識とした。そして、星が落ちてきた日に力を手にした予言者は予言を…

しがない夢追い人であるボクと、キミの遥か昔の思い出の話。嘘か真か、とある迷信を信じたボクたちの一夏の思い出。切なくとも、満足できるお話です。

「……つまり、あなたは三名を殺害した犯人は同一人物であると考えているわけだ」 都内にこぢんまりとした事務所を構える探偵、久遠樹はとある依頼を受けた。 その内容は、女子高生三名…

　社畜の菱川一之助は、勇者の少女ディアナを拾う。 　世界を見捨てて逃げた自分に絶望するディアナと、弱った女の子を利用しないよう自分を疑い続ける一之助。 　自分を信じられない社畜と…

花輪グループは世界的に注目されている日本の大手医薬品会社である。その重職を務める父親の息子、花輪剣が一瞬だけ透明人間になる。このことをクラスメイトが誰も口にしないのは、花輪グルー…

舞台はロンドン。 古くから魔女の住んだ街。 魔物の住んだ街。 事件はいつも雨の夜ーーーこの街は雨の日が多い。 ＊＊＊ 魔女は死ぬ。 しかし、魔女の呪いを受けた者は、不死者…

白馬に乗った王子様が夜中、デートに誘いにくるという話をクラスメイトから聞き、すっかり信じこんでしまった舞子。 毎晩、王子様が来るのを待ちつづけます。数日が過ぎ、ついに現れた王…

ペンシルベニア州の小さな町で育った20歳の青年、トーマス・マシュー・クルックス。彼は家庭の問題と経済的困窮から大学進学の夢を諦めざるを得なかった。孤独と絶望の中で彼が見つけたのは…

勇気(ゆうき)　→　日本の若いサンタクロース。サンタクロースになって二年目。

　神様って何？ 　色々な解釈があると思う。 　幽霊や魔法、妖怪や悪魔やアンデッドも地域によって異なったりするけれどここでは「信じられている恐れや信仰の具現化、象徴」だ。 　信仰対…

　主人公である零香には、使命があった。両親から託された、『世界を救う』という壮大な使命が。 　街は滅び、文明はかつての形を失い、辺りには危険な無人兵器が跋扈する世界で、彼女は世界…

朝日結星《あさひゆら》の人生は孤独と退屈に満ちていた。 幼い時に両親を亡くし、一人きりとなった彼女は高校に入学しても、 バイトと勉強付けの毎日を過ごし、本当の自分を押し殺して生き…

浦島太郎に憎しみいっぱいの玉手箱を渡した乙姫。 しかし浦島太郎は無邪気に玉手箱を出品してしまう。 このままじゃ害のない人間を老化させてしまう！！ ↓前回の投稿↓ 『作者による…

弔路谷怜（ちょうじたにれい）は電波女である。 呪いの番傘を愛用したり怪異を飼ったり料理したり、頭の可笑しい言動を繰り返したかと思えば真面目に祓ったりする。控えめに言って【禁止用語…