希望の一歩

　勉強、運動と得意なことがない小学三年生の前川はじめは、頑張ったって結果を出さなきゃ意味がないと考える男の子。一方で、何でもこなすクールなクラスメイト、清水あゆみに片想いをしていた。
　そんなある日、学校中で、なんでもひとつ願いを叶えてくれるという扉のうわさが広がる。それを聞いたはじめは、あゆみと両想いになるため、扉を探し始める。
　放課後、扉を探しているはじめにあゆみは『どんなことにも挑戦できる、ゆうかんな者』の前にしか扉は現れないと教える。純粋に信じたはじめは、あゆみと共に自分の苦手なことに挑戦し始めた。
　人助けや虫を触るという挑戦を、あゆみの助けもあって、少しずつ進む。そして、ごみ拾いのボランティアに参加するのだが、そこであゆみは両親がまた仲良くなってほしいという願いがあったこと。け…続きを読む