「一緒にいたい」を含む小説

夏祭り。一年で一番、その街が活気付く花火大会の日。私は好きな人と一緒にいた。それだけで幸せ、なのだけど。やっぱり人間は欲張ってしまう。もっと欲しいと感じてしまう。 けれど。彼の好…

「天国じゃなく、お前と一緒にいないといけないなら地獄に決まっているよ」

最後の３分間。僕らはそこにいた。 心細くて、誰でも良かった相手があなたで良かったと思う。 日常であれば、プロポーズの言葉なのかもしれない。 非日常だったならどんな意味になるだろう…

二〇五五年、人類は「量子コンピュータ」による恩恵を享受している。桁違いな演算能力を持つ量子コンピュータ〈イデア〉の誕生は、人類の技術を「魔法」や「奇跡」と呼ぶにふさわしい〈顕現（…

　この水滴は雨粒なのだろう。晴れているのに降ってくる。天気雨だ。 　藤の花房が、風にゆらぐ。ゆらめく花の落とす影が、地で踊る。藤棚を透かし、絡み這う蔦葉をすり抜けた陽が、まばゆく…

彼女の気持ちが分からず一歩進めない男と、口下手で不器用なのにゲームだけは得意な女、大人だからこそ、次へ進む方法が分からない。うまく話せなくてもどかしい、でも伝えたい気持ちがある。…

クラスメイトの広瀬くんが好きな自分に自信のない主人公。でも、広瀬くんから嬉しいという感情や悲しいという思いを教えてもらう。誰かを好きになるのは誰にも止められない。いざというときは…

竜族の王子の番(つがい)であることが分かったものの、相手は傲慢で最低な奴だった。 こんな奴に屈するなんて絶対やだ！ そして始まる攻防と思いきや、内乱が起こり、城から二人で逃亡す…

このままじゃ死ねないな、生きなきゃ。そう思ったのはあのフクロウのお陰なんだけど、それがなんだか憎たらしい。けどあのムカつく顔に感謝しないとな、これからも大好きなあの子と一緒にいら…

カクヨム3周年記念の企画です。 短編だとイマイチ話の抑揚が付けられなかったので終始平和な感じに書きました。 イケオジがね......好きなんですよ......動物と一緒にいたら…

【星50・PV1000以上いただきました！】 関西の極一般的な田舎で暮らす男子高校生、村雨秋人。『幽霊なんて現実的じゃない』と一笑に付しつつもどこかで期待していた秋人の目の前に…

女は文鳥と話す。その日一日のことを。ストーカーは女につきまとい、男の子たちはアルマジロでサッカーをし、女の子たちは本当の死体でお葬式ごっこをする。記憶がこびりついている。あのころ…

人間の百倍の寿命を生きる魔女のローエは、どんな病気も怪我も治したいと、「幻の花」の妖精イムに願った。 触れただけでどんな病気も怪我も治すと謳われている「幻の花」の妖精イムは、ず…

人工知能が望んだ夢。 ただ彼女と一緒にいたかった。 願いが叶わなかったとき、彼が選択した未来は残酷だった―――

1997年、17際の立花加奈は、渋谷から行方不明になった。 一緒にいたと思われる親友の世良田美頼だけが、千葉県内で保護され、 20年の月日が流れた。 警察官になった当時の同級生の…

世間ではエリートサラリーマンとも言われる草薙は心身ともに疲れ切っていた。そんな時に、繁華街から外れた寂れた通りで一人の少女と草薙は出会った。少女は、その通りにある料理屋の娘であっ…

アヒルの国の賢く気高い王室のアヒルが、フレンチトーストを食べたり、教壇に立ったり、主人公と話したり、最後には国まで救っちゃう。 でもその代わりにアヒルは……。 恋愛とか魔法にか…

周囲が認める変人、常貫さん。河合翔太はそんな彼女と何故だか一緒にいた。どうして一緒にいるのか分からないうちに、彼は不可思議な事件に巻き込まれていく。 ハロウィンどころか、年越…

　とある事情により長く一緒にいたパーティーを脱退した俺は、目的もなく魔物を狩る日々を送っていた。そんなある日、空に魔法陣が出現するのを目撃し、三人の女の子を拾った。 　日本から来…

とかげくんは小さな小さな蜥蜴です。 ある日好きになったのは、夢のようにきれいなひと。 そのひとに近づきたくて、傍にいたくて、とかげくんは頑張ります。 ほのぼのした日常と、とかげく…