「現代 妖怪」を含む小説

遥か昔、伝説の陰陽師によって鍛えられた二つの剣があった。 其の名を破敵剣、護身剣。 破魔の刃を以て魑魅魍魎を討ち滅ぼし、浄化の力を以て幾千人を癒したという。 二つの剣…

鳥獣忍者飯豊、森野守夜は忍者である。 古来より人の世に災いを成す悪の妖怪忍者軍団、泥沼党。 泥沼党に立ち向かうは、陰陽道の秘術により生まれた忍法・鳥獣疑我を駆使し鳥獣の力を宿し自…

20××年 陰陽師詐欺事件を期に、日本全土で起こる怪奇現象は警察の手に委ねられる事となった。 幽霊が見える春市 大和は見えることを隠して警察官になり、刑事を目指していた。し…

【第1回カクヨムWeb小説コンテスト】において特別賞をいただき、角川スニーカー文庫様にて、十二月一日発売となっております。 　ルーミア・セルヴィアソンは吸血鬼である。 　四百年…

この現代日本では、妖怪は姿を隠し、静かに暮らしている。 目立たず、騒がず、出しゃばらず。 人を脅かしたり、取って喰ったりはしない。 しかし、居場所を無くしながらも『妖怪』としての…

蓮原調査事務所（怪）は、常識からこぼれ落ちた人達専用の、いわば駆け込み寺。もし、近くの沼に「カミツキガメ」ではなく「河童」が出たのなら、一度相談してみるといい。見た目はヤクザだけ…

ダボついた洋服を身にまとい、長い前髪に黒縁メガネをかけた女子高生、千月見夜。猫背で目を伏せて歩く姿はヤボったく、妖しくすらある。実は彼女は眼力者。妖怪、物の怪、妖の類――つまりバ…

冴えないフリーライターの岡村は今日を生きる金にも困っている。そんなある日、昔馴染みの男色編集長の加藤から牛久尾村へ五年前に起きた宗教絡みの事件の取材を依頼される。渋々取材を行う岡…

家族の借金のため一年間の奉公を決めた女子高生、高木紅葉《たかぎもみじ》。 住込み家政婦として向かった朝比奈家には美形の三兄弟がいた。 人の心を読む覚《さとり》の力を持つ彼らと…

執筆を趣味とする友人の集まりで コーヒー・空港・便所飯 をテーマに書きました。

来宮楓は友達が欲しかった。 鷹尾暁子は空に憧れた。 たった、それだけなのに……。

真夏の雷雨が降り注ぐ街のアパートに住む男は、ある存在を今か今かと待ち望んでいた。 それは獣の姿を成した雷と共に現れる雷獣だった。 男とあやかしの少し不思議な日常を描く現代ファン…

　十数台の大型ダンプカーの列が、真夜中の幹線道路を猛スピードで走った。道なりの人家は明かり一つ無く、窓ガラスをガタガタと震わせていた。ダンプカーは、近くのトンネルから突如として現…

　白狐、黒狐と結婚した椿。 　あれから十数年の時が流れ、椿は一児の母になった。育児や任務に追われながらも、充実した毎日を過ごす中、再び怪しい者達が動き出す。 　そして紐解かれ…

クリスマス前夜、一人家で過ごす巡。 しかし、そこに突然の来訪者が。 静かな夜で終わらない「妖しい、僕のまち」クリスマス閑話。

は様々であり、扱われ方も、また様々な存在。 ある時、あるところでは、神のようにもてはやされ、ある時、あるところでは、妖怪の如き、追い立てられる。 人外のもの、これを総じて、あやし…

日本でもっとも広い繁華街「ススキノ」で生きるフリーター相川 団三郎（あいかわ だんざぶろう）は人間ならざる者たちと出会い、そしてある事件とに巻き込まれる。 妖怪、悪魔、etc……

「包丁研ぎます　土曜日　10時～16時半　一本500円」 駅前の交番の隣、パチンコ屋が潰れて更地になった空き地に、そう記された簡素な看板が、ぽつりと置かれていた。 通りがかりにそ…

ホラーともミステリーとも取れる、正直に告白するとちょっと中途半端な短篇小説です。

表向きは普通の清掃会社、しかし裏では『特殊な清掃』を引き受けているという噂を聞いた神谷正人（かみやまさと）はその会社を訪れる。応対に出た社長の猫実成美（ねこざねなるみ）は正人の依…