「感情 肉体」を含む小説

　完命薬、治験のバイトで飲まされた怪しげ無い薬は少年の身体を不老不死の肉体へと変貌させた。人類の夢、究極の生命体、そうなれるのかもしれないという期待もあったとは思う。 しかし宿…

恋愛小説です。少しだけ官能的な表現があります。 あの日、学校でとある女性と目が合った。 綺麗な女性だった。 声は低くて、僕の理想のような女性だった。 好きになるまでにかか…

素手による暗殺業を生業とする『工房』の暗殺者エマは、純肉体主義者のパーティに潜入していた。師を殺した姉弟子ファンを殺すためである。エマはファンを見つけ出すが…… ステゴロタイマ…

　戦争で祖国と恋人を失った青年アッシュは復讐のため、兵士になる。だが、異能力を使う皇国の兵士には敵わず、親友を目の前で殺され、アッシュは捕虜になり処刑される。しかし、死んだ瞬間に…

　その日、人類は見た。青い空よりも上の遥か彼方の宇宙から、こちらを覗き見る、惑星のような球体の化物を。 ※※※ 　大きな発展を遂げた人類文明に、突如として降り掛かった災厄、【…

　遥か昔に生息していた、驚異的な力と巨大な体躯を持つ怪獣。人類が誕生する以前に眠りについていた彼らであったが、あるきっかけによって復活し、人類の英知たる兵器すら効果を示さず、単体…

★★★KAC2021参加作品★★★ 須崎 玲香（すざき れいか）は都内の出版社に勤める二十七歳の女性。文章を書くのが好きで、暇さえあれば、オリジナルの小説や詩を書いている。お気に…

　魔導石。脆弱な人間族の切り札となる不可思議な石。水・火・風・土をはじめ多様な属性をもち、肉体的能力で劣る人間族にとっては、魔族や魔獣といった凶悪な種族に対する唯一無二の対抗手段…

　フランセーズ幕府が、民衆へ服装規制を行う世界で、御洒落御免状の発布を求める維新軍が担ぎ上げるのは、緑扇宮ルウ……。ファッションデザイナーとそのフィットモデル（語義はパートナー）…

遠い日の今頃、彼らは誓いを立てた。 『この身この魂が朽ち果てようと、未来永劫の忠誠を。ロストに誓う。』 あれは、もう10年も前、だっただろうか。 巡り巡る時の中に身を置き、私は何…

成人の儀式として危険な『灰の森』に足を踏み入れた獣人の少女シーシェ。彼女はそこで奇妙な獣を見つける。その奇妙な獣の特徴は、かつて世界を焼き尽くしたとされる伝説の獣『ヒト』に酷似し…

「アタシは男の生贄を要求したはずだが」 「私も男神様に嫁ぐものと聞いておりましたが」 ひょんなことから夫婦（？）となることになった山の女神と村の少女ツツジ。 女はいらんと村にツ…

海洋ファンタジー。地球半径が縮小し、何千万年前、半径１７００㌔ｍだった時代へ遡源した。 　大陸は海中に没し、大亀の背中に人が何万人も住める程、人類は矮小化した。 　赤い波長が巨大…

「１体目の特徴とその者の名」。 前頭を残し、頭頂部から側頭部そして、後頭部にまで至って髭と、一体化するまで覆われた剛毛なうえに、腕と引き締まる肉体の双方共、筋肉で施された肉付き…

　科学が最高度に発達したある日、人類はついに神の存在を確認した。その時、神は『隙間』から解き放たれ、人類が『神の領域』に入ることを許す。 　世界が完成し、人類の全てが成就した今…

少年は夏の間に恋をしました。 その感情は鮮烈で。 傲慢だった価値観も、ひ弱だった肉体も、全てを恋のために捨て去って。 成熟した精神と、鍛えられた身体を手にしたのです。 きっとそれ…

３ 「う……ん…………あ……れ、此処……は？」 　仰向けで倒れていた私の視界を支配していたのは辺り一面の霧だった。 　ゆっくりと身体を起こしてみるも、まだはっきりとしない頭と、…

　単純労働や肉体労働が全てロボットに換わられた2×××年、生産性を上げるために社会からは非合理性が排除され、人間の仕事は高度な知的労働ばかりが残された。「心は生産性を下げる非合理…

“俺は性的欲求がない。あるのは美を追求する心だけ” 美を愛する青年、西村　京（にしむら　きょう）。 彼が追い求めるは美の世界。それは狂気に満ちたものであった。 男女の肉体、快楽、…