サバイバー症候群サバイバーズギルトピアイランド

あらすじ

「生きる」。「歩む」。文字数にして僅か３文字や、２文字であるものの、この言葉は、その場、その場において直面する者によっては、その文字数とは比較できない計り知れないほどの目まぐるしい世界観の中で、それぞれが授かった生命を維持させている。

　自分自身が救われている現状に対して、助かったその当事者達に関わる者達の身代わりという多大な犠牲を払っている局面によって、得られていると感じている一方では、相手のみが死を迎えてしまった事の自責の念から、抱くべき必要のない責め苦の感情が生まれ、双方が交差して、どっち付かずにいる存在。

良い行いという局面が道徳基準値として当たり前のように示すべきレベルのものなのか、自分自身の「“示したい”」という感情からくる行動なのかという判断をつかさどる動機づけの低下。

組織という中で示すべき必要となる忠誠心についての捉え方。

これら全ての存在における共通点として、精神疾患を抱えているという事だ。共通している者同士が、仮想現実というゲームの環境にログインし、アバターである自身の分身を用いる事から現実逃避して、そこでの実情にしたりながら、今日に至っていた。

そんな皆の前に、心理学を職とする存在たちとに出会えた事で、その者たちも同様、ゲームの世界で自身の分身を作り、虫が人間がケガした箇所を癒やすというマゴットセラピーを応用して、コンピューターで作成したその技術を駆使させ、陥っている問題へとアプローチをかける心理学、心理療法、ゲームといった要素が融合した物語