トウキョウ ドロップス

飯沼孝行 ペンネーム 篁石碁

第1話 トウキョウ ドロップス



 青という名前の海に人魚の恋が始まる。イルカに乗った少年と・・・・・・。

このヤハルド界は海を泳ぐ大亀の背中に乗った大陸が行き交う世界。

少年エフィー=カワイは、ドルフィンタクシーを運営する海タクシーギルドに所属する17歳のドルフィンライダー(DR)だった。エフィーのバディー、相棒のドルフィン、ライネが鳴く晩、その事件は起きた。

軍事用ドルフィンの大量脱走。それを扇動したのは、そう、人魚だった・・・・・・。

人魚。守使マーメイド。海の下にある伝説の楽園、エスラーダに住むという海の世界に住む理想の生き物だ。

時折捕獲される人魚は、王侯貴族の召し使いとして働かされていた。

その彼女達が、反乱を起こした……。

ドルフィンを軍事兵器化した軍事国家、サマラムトゥに。

ドルフィンの背中に、もう一つの生命体『ヨルムイ』を寄生させた生き物。それが軍事ドルフィン『フラメル』。

そのフラメルが、世界中の海に散らばってしまった。

人魚の王女ジョルディンは彼女が愛したフラメル、カーミルライを救おうとする。

三つの月が一直線に並び、潮汐力が最大になるガラミルの夜、ライネが鳴いた。

世界で唯一人間と話せるドルフィンであるライネが仲間の危機を察して叫んだのだ。

『海の涙はみたくない』と……。

 降りしきる雨の中、ライネが夜の海に泳ぎ出た時、一つの大陸が沈んだ。

最長老の大亀ダムラトムラが死んだのだ。その大亀に乗っている軍事国家サマラムトゥの何百万市民は船で逃げ出した。

 それと同時に、破滅の使者が世界の海に解き放たれた。

 丁度コンサートをサマラムトゥでやっていたエフィー憧れの歌姫アルル=サレトラを偶然救ったエフィーは、ダムラトムラを死に追いやった人魚の王女ウルムの叫びを聞く。

 アルル・サトラレの短い髪の毛は一本、一本違う色をしていた。10万本あるとされる髪の毛の一本、一本に感応する存在を自分で纏める虹色の髪の毛。24万色をドットで表現した時、その硫黄分としてDNAに存在するS。

 ホモ・サピエンスの染色体が46本存在し、チンパンジーは48本だったが、性染色体の2本を外す事で万能細胞化するたんぱく質だけの細胞が海の中で、イルカが聞く超音波で合成された時、RNAが連鎖する高分子たんぱく質が、寄生体としてイルカの背中に生えたのだ……。

 キノコと錆。酸化した鉄としての錆と、血液中の鉄分が水素伝達系で34ATPを作る3価の正イオンとしての鉄=チトクロムの中で電子を授受するが、その水素伝達系をむき出しにした細胞内寄生体であるミトコンドリアが暴走した時、海の中で遺伝子がキマイラとしての怪異な存在を生みだした……。

 合成する周波数が不気味な声を生むように……。

 周波数を電話の混線で誤解させる存在。

 現世、今から1000年以上前の世界で、たった一人の存在が、その方法で世界を手に入れようとした。

 周波数を混線させた空間が、不気味な意思を持って、一日毎に空中に放たれた地獄の時代に、その世界の片隅で、世界を憎む、その女の悪魔が、毎日、その不気味な合成周波数を世界に解き放っていたのだ……。

 世界が大洪水で沈むまで、その空気の悪魔は、空中で、忌み言葉を放つ存在へ、天空から憎悪の念を降ろしていた。

 空気の念をゼウスは、嘗てエヌマ・エリシュで浄化しようとした神話があった。 

 シュメース神話で神聖なる言葉とされたエヌマ・エリシュは天の水の物語として聖書の大洪水記述に反映された。

 天の水がエヌマ・エリシュで、アヌは天空の神、フランス語のエビとは水を……。

 ユダヤの戒律派のエビアン派ガ、イエスが師事した水の洗礼をバプテスマとするヨハネのクムラン教団と関係していた事と、エビアンの別名エウボイアと言う島が、地中海のパトモス島ト、サントリーニ島の近くで火山島として存在していた、存在しているのだ。


 エウボイア島……。


 大洪水の後で、そこのヘラクレスの子孫のイオニア、ドーリア人が移住した後で、文字を、アルファベットを考案したという。

 YHWHの発音が、エウボイアである可能性を指摘した旧時代の男は、それを世界に広めないまま、命を使い果たしたという……。

 文字の羅列を挟むセグメント。

 素数を2つ以上存在する行列の区切りを660とする数学者の発見後、日本の神道の暦である皇紀元年が紀元前660年だった事で、西暦が660年で区切られた。

 その二つの素数が、1と自分自身を約数に持って、最初と最後を繋げる存在になった。

 最後を伝える先に最初があった時、人間と神が誰かは自ずと判明する。

 ゼウスの妻ヘラが乳を搾った時に天空に流れたミルクがミルキーウエイとしての銀河となった。

 天の銀河が天の河だが、別に本当の河の両岸で恋人同士が密会する事でもない。

 銀河の中心、白鳥座のブラックホール。X51番星。

 レントゲンとはレメトゲンなのか、骸骨で存在する存在は、X線検査で生み出された放射線意識で体内から背中に吐き出された不気味な存在を背後霊と嘗ては呼んだ。

 海底から吐き出されたX線を励起させた放射線が惑星のコアで放射性崩壊した元素が放つガンマ線が励起こしたものだったなら……。

 イルカの背中の寄生体……。


精神波が結晶化したモンスタークリスタルが放射する幻影、DNAファントム。


 モンスタークリスタルから、不純なる魂を分離する神官を父に持つエフィーは、全てのクリスタルのコアソウルを美しくしようとする計画、生物純化創造計画の渦中に身を投じる事になる。

 海という子宮の中から、一番美しい生命体を創造しようとする教団、マールム教。その教祖、マヌエル=フォン=ラービットが今世紀最大の歌姫と言われる絶世の美貌を持つアルルを聖母とするに為にアルルを探す。エフィーはそのアルルを護る為の逃避行の生活に入る。

 アルルの飼い亀で、成長すると大陸を乗せられもする亀の一族、ムンキ=チクマンに自分の家を乗せ、エフィーは大海に船出する。

マールム教との戦い。エフィー達はこの海の星に陸地を誕生させる方法を探っていた。その方法とは。

 神様の代理者として、人類に教育の電子説法をしている存在、義の教師。『ティーチャ』の核、クリスタルコアに流れ込んでくる電流。それは心の中に抱えるコアに直結し、それは惑星の環状電流となり、惑星の地磁気を増大させる。それが重力を生み出す。

それを突き止めたのがエフィーの父親だった。マールム教団は、ならば地球の重力が無くなれば、膨張するのではないかと考えた。膨張すれば陸地は出来るだろうと。そしてそれは、神の代理者の声を聞かなくなる事で行えるとしたのだ。その結果、地は悪で満ち溢れた惑星となってしまった。

そんなこの星に法律を授けて、それを抑制しようとした神様は、全人類の罪の告白を待つ。大多数の皆が一番救われる、誰もが守っている法律を作り、皆を救い出す為にその全人類の罪の告白を受ける宗教組織、『クリス』を結成した。

その理論で全世界を救おうとした父の思いに反した結果。そして、惑星に住む皆の持つ涙のエネルギーを集めるエフィー……。

 一方、生物純化創造計画の為にマヌエル=フォン=ラービットは、フラメルを利用しようとする。頭が良いドルフィンの想像力から、自分の背中に寄生体『ヨルムイ』をクリエイトする能力で、心の中に生物を想像、創造させようとしたのだ。ドルフィンは清らかな存在の声を聞く。

ドルフィンの姿。それは海で覆われた星で、人類が生まれ変わる道。

この世界で唯一言葉を話せるドルフィン、ライネ。彼女は超音波で人間と話をする事で、人間を心の中にクリエイト出来る能力を持っていた。

 人魚王女ウルムの想い人、ココロの中に居住させているフラメル、カーミルライの子供こそライネだった。海の聖櫃。アーク。海の中で生きている人類の精神。

海底王国エスラーダの民はこの海の惑星に陸地を作るのではなく、海の星のままで人間が海中でも暮らしていける水棲人類パンデラピエンスを誕生させようとする。

エフィーとライネとアルルは、世界各地に浮かぶ大亀大陸を、多くの仲間を得ながら旅をする。

  そして、海中にダイブしたエフィーは、海底王国エスラーダへとやって来る。

理想郷。瑠璃や青玉、黄金細工の王宮で、暮らしている人魚達。エフィーは、彼らの訴えを聞く。奴隷化されている地上の人魚達を全部解放してくれと。

 フラメルとヨルムイの分離。その魔法技術を教えてくれたエスラーダの人魚達は、モンスターを生み出す事を強要されているフラメルを救って欲しいと、エフィーに頼むのだった。

 海上世界へと帰って来たエフィーは、脱走した一部のフラメルを救う為に、海を探索するのであった。

 蜃気楼で海上でも色々な風景が見える世界で、亀に乗りながら旅するエフィー。

これは世界中のドルフィンを救おうと世界の海を駆け巡る主人公エフィーとそのバディー、ライネの物語。生物純化創造計画。エスラーダの技術で、マヌエルのマールム教団が作り出したドルフィンが、モンスターをどんどん生み出すようになってしまった。エフィーは、そのカーミルライを海の中から捜しだし、ライネの言葉で説得し、愛の力で純真な心に戻そうとするのだった・・・・・・。

 潜水艦乗りをドルフィンと呼び、船乗りに多い壊血病が、野菜摂取不足(ビタミンC不足)で、血液が壊れる病気での精神を病み、幻影を見るなら、ドルフィンに寄生するヨルムイが夜間に目覚める意識として、植物の夜間呼吸で酸素を吸収し、二酸化炭素を排出する植物も、昼間が二酸化炭素を吸収し、酸素を作りだす事は、新鮮な空気(酸素)を昼間植物で作りだす事と部屋の観葉植物の大事さ。

放射能物質を大地から除去する為に、風の谷のナウシカ(ギリシャ神話に実際にナウシカアと言うニンフ。

 大地を浄化した後植物が、腐海の中の毒素を孕んだ空気が、植物や樹々が大地から吸い上げた放射能物質を空気中に放散している時、風が通り続ける風の谷がいかに軍事的な重要な要衝であったからその風の谷を支配しようとした軍事国家の存在があったのでしょう。

 海流。海の流れが激しく、船を飲みこむ魔物が龍としてその仮想存在を作りあげたのなら。

 

 ミトコンドリア・イブ……。

 母方の突然変異を受け継ぐミトコンドリア。

 母方の生命の系図を遡源するユダヤ人。

 人類最初の人間に遡源する為の宗教戒律を持ったユダヤ人の系図を神は保持した。

 ユダヤ人を悪魔扱いしたキリスト教。

  人類最初のイブを誘惑した悪魔。

 不倫をしない美人の女性を育てるキリスト教の開祖イエスが選んだ女性は、美人の売春婦だった。美人を改心させて、夫に従う美人のモデルが、金星の処女神パラス・アテナだった。

 アテナは美人でありながら処女を守った女神だった事。

 キリスト教グノーシスが目指した理想の女性。

 不倫をしやすい美人を改心させる事が目的だったキリスト教だったのだ。

 ユダヤ人の樹系図を守る事で、人類最初のイブへと遡源した時の夫が誰だったのか。

 セツは第二のアダム。

 カインとアベルではなく、第三男のセツは、蛇を意味するテースが語源だったが、父の樹ち母の樹が絡み合う構造は、不貞をしない夫婦で守る生命の樹だったのだ。

 夫を誘惑する女と、男の子種を盗もうとするスクブスと言う女悪魔。

 美人でありながら浮気をしない女性を奪おうとする異民族の王から女性を守る為の小数精鋭の軍隊。

 嘗て日本で将軍と呼ばれた存在は上様と呼ばれた。決して将軍は殿様とは呼ばれない。

 大名とは違う将軍は上様と呼ばれ、隠居後大御所と呼ばれた。

 平成天皇陛下は上天皇と称号を変えられ、ローマ法皇ベネデイクト16世猊下は、在世のままフランテスコ法皇位を渡された。

 イエズス会出身のフランチェスコ法皇猊下は、アドルフ・ヒトラーが逃げたとされるされる南米のアルゼンチン出身。

 ベネデイクト16世猊下は、ドイツのアドルフ・ヒトラーの親衛隊のSSの一人だったのだ。

 世界の本当の流れが、神と悪魔の二元論でなすりあいを続けながら、小さい世界では、キリスト教で否定される輪廻転生論を持ち出され、関係がない存在が世界の悪魔に仕立てあげられていた。

 その小さな子羊をつるそうとする小さな世界の悪魔の裏に潜む、遺伝子の悪魔……。

 小さな権力が潰す存在が小さく無く、子羊の人生が潰された時、世界の流れない悲しみは、まるで緑内障の人間が、眼圧が上がる事で血の涙を抱えるように……。

 決して血の涙を流すマリア像が存在する訳でもない……。

 動物憑きの人間は、農耕民族に多い。労働力として牛を使役する民族は牛を食べないカインとして、牛を食べる為に焼く事を禁止した。その農耕民族信仰が、土星のサトウルヌス信仰としてサタン信仰と定義されてしまった。

 牛を食べないカインと、牛を食べたアベルの時代の地球の歳差周期は、北極星と地軸のブレを牡牛座にしていた。

 牡牛座に捧げる牛。

 猛獣を索敵する為に、左右の目が独立して視野を持つ牛が持つたんぱく質であるピカチュリンと命名されたものは、スポーツビジョンとして動体視力を鍛えるたんぱく質だった。

 ピカチュリンと命名した日本の大阪の研究所。

 カインの一族の左右の目がサイクロプスとして、眼球運動麻痺を起こした左右の目の真ん中を第三の目として光を感知させた時、彫が深い民族だけが救われるのなら、アーリアに根原種を求めたヒトラーが、拝火教のツアラストラが語った、ゾロアスター=ツアラストラが牛の燔祭を禁止させた習慣と、天然痘患者が多かったインドの牛を食べない習慣と。

 牛は石を食べ、ゼウスは父クロノス=サタン=土星に石を食べさせた。

 第二の胃を持つ牛が反芻し、咀嚼した食べた物を吐き出し、口の中でもう一度唾液で咀嚼。

 唾液と胃液、唾液で消化し、食物アレルギーを無くす動物だったのを、牛を食べない民族が体を壊す)腹痛、下痢)で苦しむ民族だった事が、釈迦如来が動物を愛し、動物を食べなかった事で、腹痛ばかり起こして苦しんでいた事。不浄避けの明王である烏枢沙明王は、、中国では不動明王よりも人気がある仏様だった。

 釈迦如来のお下の面倒を見た男の明王である烏枢沙摩明王だったのだ。

 鮫は原子力潜水艦と一緒に、永遠に泳ぎ続けなければならない海棲哺乳類。

 中国料理で使う鱶鰭で、酸素を海水から摂取するフィルター。鱶鰭を使った万能細胞と、海水が食塩3.5%の生理食塩水と同じ塩分濃度である事。

 海の涙。

 七つの海を満たした堕天使メレック・タウスの涙。

 創造主ターグが一番愛したメレック・タウスと言う孔雀大天使が実際に存在し、シリアのアサド大統領が弾圧したイラク北部、トルコ南部のアララト山山麓のイエジード教徒が信仰する創造主ターグと合体したメレック・タウスは、孔雀王としてメレック・タウス・ツアール・パウリンとなった。

 アララト山に掛かった最初の虹イリスが、シリとして七つの行列に一つセグメントを挟んだ、6で区切るパターンが絶対に遺伝子の変異を起こさせない不老不死遺伝子として、遺伝子の尻尾となっている。

 七色全てを合成するとホワイトになる事を発見したアルバート・アインシュタイン博士。

 相対性理論でノーベル賞を受賞したのではない博士の二度の受賞は、光が金属に当たると電子を放射して、最終到達時に金属にぶつかるフォトンが、金属から電子を叩き出す事。光のスペクトル分析で、虹の七色の光を合成すると太陽光としての電磁波1ヘルツになる事の発見。

 ドイツのエニグマが6進法コンピューターだったとしたら、アルファヴェットの5ビット表記と日本語の6ビット表記で、1960年代IBMコンピューターを日本が導入しようとした時の商務省が設定した鍵を。666の羅列としてのC言語行列だったとしたら、悪魔の暗号でもなんでもない、ただのアルファベットから日本語へのビット表記変換だった時、ビットコインがどこでどう変換され、どこでその5進法と6進法の表記違いで、数字そのものが違う時、ビットコインが漸増する場所・・・・・・。

 どこでどう変換され、どこで倍化して戻されるのか……。

 大使館は治外法権の中、共産主義国家が国営で経営する企業・・・・・・・。

 国家と会社が一体化した国営企業を有する共産主義国家・・・・・・・。

 その大使館がある場所を絶対に攻撃はしない。そこに核は落とされない……。

 ある小説が6ビットから5ビットへ世界的に変換された時、そのビットコインが情報量で数値変換された時、そのビットコインの価値がインフレを起こした……。

 時代は一気に1000倍単位で、1年が1000年へと変換された時、その遺伝子さえ、666の羅列が永遠になったのか……。

 染色体数が48本のチンパンジーから46本のホモ・サピエンスへ進化した時、染色体1本の情報量は倍化した。

 水瓶座の時代から山羊座の時代。紀元4000年。2000年は2年だった。どこで、その2年が2000年になっても……。

 5員環と6員環。5×12個。6×20個のフラーレン。

 緑内障の黒点。瞳の中の黒点と、九字切り線、縦5本と横4本が形成する図象が黒点を消すなら、目の焦点を補正する図象が、自然治癒をさせるユダヤの祭司の胸当ては、12個の宝石で形成されているという……。

 宝石を通した光が、ユダヤの祭司の胸にミカエルを宿らせるセフィラー。テイファレトを作る時、彼の心臓は美を生み出す獅子の心臓を持たせるのかもしれない……。

 12で区切った光。

 12区画の大地。

 亀の甲羅が12で割れ、その大亀都市で暮らユーマニ・アンジェリカ。

 世界の大亀が、集まる時期に、世界的な事件が起きたのだ……。

 エフィーの「ヴィドア」は、昨日生まれた……。


 そして今日のエフィーのヨルムイとなったのだ……。




第1話  了

 

















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