概要
私に仲間などいない。みんな「仲間だった人」だから。
★★★KAC2021参加作品★★★
須崎 玲香(すざき れいか)は都内の出版社に勤める二十七歳の女性。文章を書くのが好きで、暇さえあれば、オリジナルの小説や詩を書いている。お気に入りは小説投稿サイト「ライト&リード」――通称「ライリ」。作品を公開できるだけでなく、作品の感想をリアルタイムで伝えたり意見を交換したりすることができる。
最初は文章の上達を目的としていた玲香だったが、いつしか熱心なファンや気の合う書き手ができ、そんな仲間たちと話をするのが楽しくなる。まさにライリは彼女の生活の一部となり、無くてはならないものとなった。
ただ、充実した時間は長くは続かなかった。
私生活で様々な事象が重なったことで、玲香はライリを訪れる機会が少なくなる。肉体的・精神的ダメージが大きくなり、仲間の作品はも
須崎 玲香(すざき れいか)は都内の出版社に勤める二十七歳の女性。文章を書くのが好きで、暇さえあれば、オリジナルの小説や詩を書いている。お気に入りは小説投稿サイト「ライト&リード」――通称「ライリ」。作品を公開できるだけでなく、作品の感想をリアルタイムで伝えたり意見を交換したりすることができる。
最初は文章の上達を目的としていた玲香だったが、いつしか熱心なファンや気の合う書き手ができ、そんな仲間たちと話をするのが楽しくなる。まさにライリは彼女の生活の一部となり、無くてはならないものとなった。
ただ、充実した時間は長くは続かなかった。
私生活で様々な事象が重なったことで、玲香はライリを訪れる機会が少なくなる。肉体的・精神的ダメージが大きくなり、仲間の作品はも