「嫌疑」を含む小説

別状、あり　　　　　　　　　　　　　　　　　　　尾花松五作 二〇一五年七月十五日。東京―鳥取間を走るワイナリー・ツアーバスが山梨県勝沼付近の中央高速道路から防音壁を突き破って転…

幼きころは定期券をわざと落とし、小学校では家族を守るため見えない敵と長らく戦い、メロンジュースであわや万引き犯になり、魚のいいっこで負け、ハミキンで鉄棒の大技を決め、ハレー彗星を…

【縦読み推奨】 神鬼と人がまだ同じ世界にいた頃のお話――。 叡智と音の神であり、また戦闘神としても崇められていた弁財天神には、彼女に仕える童子が十六人いた。 童子達は悪さをする…

日々クリーニングに勤しむホンソメワケベラは、或る日、身に覚えのない嫌疑を告げられ……

　それは未だ魔女が差別され、無慈悲に殺されていた時代。魔女を匿っているとの嫌疑で殺されかけた姉弟の、生き様と死に様を問う物語。 ハル……村の少年。ヒナタの弟。 ヒナタ……村の少…

「シェスティア・パラドールを領地追放の刑に処す！」 ある晴れた日に、シェスティアことティアは両親殺害の嫌疑で領地から追放されてしまう。 「まって、私なにもしておりませんのよっ…

獣医さんが王犬を死なせた嫌疑で起訴されたお話です

科学が否定された国テイン王国。西に広がるヘーゼルの森で育ったベレッタは西の国出身の母エリーナと平和に暮らしていた。エリーナは西の国では5本の指に入るエリート科学士であったが、テイ…

魔法剣士が優遇されるカルドゥス王国の王都に住む、イサークとフェルサの師弟。あるとき、兄弟子のクレトが殺人の嫌疑を受けて失踪してしまう。 立て続けに、流行病でイサークがあっさり亡く…

　魔法使いルシールは多くのものから逃げている。それはアテネのアサシンギルドであり、ローマ帝国の皇室魔導院であり、アーガス家のごろつき連中であり、または人の願いや欲望であったり、自…

※スニーカー大賞応募用のあらすじであるため、ネタバレを含みます。 　四六〇二人の犠牲者を出したVRMMORPG――《Warrior’s Haven Online》。 　そのゲー…

とある田舎町の中学校。ある日、美術部所属の中学2年生、美佐緒（みさお）の油絵を描く道具が無くなるという事件が起きた。嫌疑をかけられたのは、幼馴染で同級生の高生（たかお）。そんなと…

公爵令嬢のベアトリスは１６歳でトルマリン王国の王太子と政略結婚して王太子妃となった。しかし、婚礼の儀と披露式典を終えて間もなく、王城に滞在する大聖女に怪我をさせたと言いがかりをつ…

羽佐間乱子は、眉目秀麗、頭脳明晰、ミステリアスな学校一の才女である。 彼女はある日、クラスの窓ガラスを割ったという嫌疑をかけられる。 『学内随一の才女にして問題児、羽佐間乱子。…

魔物退治の専門家、騎士を目指す貴族子息のエルマーは、就任の儀式の際にあらぬ嫌疑をかけられてしまう。責任を取る形で無謀なダンジョン探索を命じられるも、そこで意外な強さを発揮するエル…

　遠い未来──完世紀1939年、第八帝国がサヴィェートニク社会主義連邦共和国に宣戦布告を行った。Blitzkrieg（電撃戦）を用いたUnternehmen Rot（赤作戦）によ…

レンロック国、王位第１継承権を持つ王子ダグ・レオヴォルドは『白銀の獅子将』と呼ばれた万の精鋭を率いる大将軍であった。 　だがある日、腹違いの弟ニコ・レオヴォルドの策略によって他国…

歴史に埋もれた大陸・メガラニカ。 その一国、拉那(ラダ)でひとりの死刑囚が自死した。 その場に居合わせた有機納(ゆうきな)は、囚人が手にした得物の持ち主ではないかという嫌疑をか…

【あらすじ】 王宮騎士団屈指の実力者であるヴォルク。 将来の騎士団長と噂される彼には悩みがある。 意志関係なく女性に不埒を働いてしまうのだ。 転んだらスカートの中にダイブする。 …

魔王を討ち果たした伝説の勇者一行。 そこに何故か紛れ込んでいた一般人アシュライ・イッサ。 力も頭脳も目立った功績もなく、おまけ扱いされるのが常であった。 存在を無視されるのはいい…