「幽霊でません」を含む小説

「心残り撲滅作戦」に巻き込まれた後輩と、幽霊部長の最期のお話。

　死んだら、全てが終わると信じていた。 　人生という地獄から抜け出したはずの俺を待っていたのは、幽霊としての新たな命だった。 　浮遊、すり抜けなど、幽霊っぽい能力を持った俺は、…

地方都市・朝靄市の外れ、山林を分け入った奥地にさびれた幽霊屋敷がある。 そこに暮らすは素性不明のお嬢様アリスとメイドの香澄。自由気ままにのんびり生きる、ふたりの日々の物語。

高校生・暮樫或人は、怪異を司る一族に生まれながら怪異を見る能力を持たない。或人の妹・言鳥は兄と対照的に霊感に優れており、或人はそんな言鳥を溺愛していた。言鳥が見ている怪異の世界を…

なにもかもに疲弊した川辺スミオは、ある日、ビルの屋上から飛び降りることを決意した。 しかし自殺は未遂に終わる。突如としてたち現われた美少女・リコによって。 死へ向かおうとしてい…

　科学の進んだ現代でも、今だ謎の部分が多い幽霊。今回は現役の幽霊に密着することでその謎に迫っていこうと思う。

北方世界の昔話。月の無いある夜、スノッリの野営地に戦帰りの兄エギルが唐突に現れる。焚き火を囲み、スノッリはエギルから戦場での武勇伝を聞く。だが、聞き終えたスノッリはそれを嘘だと言…

夏休み、親戚の子達の面倒を見る事になった中学生の啓太。 事ある毎にアヤにちょっかいをだすコウジを叱るが、それを見ながらかつての自分を思い出す。本当は好きだったあの子を毎日のよう…

短編です。 1と2の間のやつ、横書き表示推奨です。 「腹下し紙片」から改題しました。 理由は言うほど紙片じゃなかったからです。

街を、六人の幽霊たちは、さまよっていた。遊んでいた。死んでいた。夜を、六人の幽霊たちは、さまよっていた。逃げていた。死んでいた。 ずいぶん前に書いた作品です。消すかもしれません。

会馬市は小さな町だ。だから大抵の子供の顔を大抵の大人が知っている。それでも「西住硝子」の事だけは、この街の子共も大人も知らなかった。いじめられっ子で耳が不自由な硝子は、この街の腫…

オカルト研究会に所属している僕は、先輩と会長のイチャイチャカップルに復讐すべく、雨の中決行された肝試し企画に並一通りでない覚悟で臨むことになった。そういう話。

『ピンポーン♪ あと5分であなたは成仏します。 なお、この時間は生前の善行と悪行を差し引いて決められています。 ポンピーン♪』 読みきるのに5分要らないくらいの作品です…

【第68回フリーワンライ】 通信講座 焼きたてのパン 悔恨 心の扉

九州の片田舎で起きた女子高生殺人事件は2年もたつとあっという間に忘れられてしまいました。 クラスで浮きに浮きまくっている人よりちょっとだけお兄様が好きな女の子、呉モヨコ。 そんな…

彼女はつかれやすい。 疲れやすいのではなく、憑かれやすい。 ふとした拍子に、幽霊に憑依されてしまう彼女。 身体を乗っ取られれば、彼女の意識は眠ってしまう。 そんな彼女を、元に戻…

孤児院で育った大人不信の少女ニナは、ある日、とある事件がキッカケで、親が子供を想う心から生まれたブギーマンのジャックと出逢う。以来ジャックに付き纏われる事になったニナは、行く先々…

ある日神々廻悠太は幽霊の少女と出会う… 少女は悠太にお願いをする。 「記憶のかけらを一緒に探して！」 しかし、記憶のかけらのありかは悠太の夢の中に存在している。 悠太は記憶を取り…

美由は一年前に夫を事故で亡くした。夫が当時所持していたものはほとんど回収されたが、唯一、家族三人で撮った写真だけ見つからなかった。 写真を探すために、美由は事故現場へと赴く。そこ…