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幽霊の六人の物語は、恐怖と、それから孤独を感じました。哀しくて苦しくて、そして、後味が爽やかだった。葉月という少女についてイマイチ掴めなかったけど、全体で見るととても面白いと思います。
主要キャラクターの6人は小さなお化けでした。死んだ後も現世?に残りつつ、コンビニでお菓子を食べ漁ったり、雨の中鬼ごっこをしたり。でも、生きてる人間性には見えず、干渉もできないのです。彼らが楽しそうに遊びながらも、心のどこかでは「死んでしまった」と切なくなる。それに、彼らが〈歯車〉と呼ぶ存在も象徴的です。賑やかな子どもたちの声が聞こえてきそう。笑い声のはずなのに、悲鳴にも聞こえるような。※この度は「お化け企画⑥」にご参加くださり、ありがとうございました。