好きな子イジメなんてくだらない

作者 無月兄

68

24人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

なんとかして接点を持ちたい。
どうにかして話したい。
ちょっとでもいいからこっちを見て欲しい。
1秒でもいいから。

そんな気持ちからちょっかいを出す不器用男子。
いるいる、いつの時代もいるんだ。
そうやって嫌わループに嵌っちゃう。

でも、いまさら優しくなんかできないじゃん。
あれだけ意地悪しておいて、今日から急に優しくなったら気持ち悪がられるし、オレの柄に合わねえ。
そうやって突っ張って、結局いつものようにイジワルしては嫌われる。
恋敵が白馬に乗った王子様のように颯爽と現れて、カノジョを攫っていく。
でも、悪いのはオレ、全面的にオレが悪い。
わかっているけど、今更どうにもできないんだよ!

少し大人になって、同じような後輩を見かけたら?
特大ブーメランを背負って、彼を救ってやるのが先輩ってもんだ。

だよね?

★★★ Excellent!!!

中学生となった啓太は、好きな子イジメをするコウジを見て、かつての自分を思い返す。

恋に対する気持ちの扱いに困って、好きな子に嫌われるような態度をしてしまう。
自分でも本当はそれが良くないと分かっているのに……。

そんな誰でも一度は体験したり目撃したりしたことのあるジレンマを、率直に描かれた作品です。

懐かしいあの頃、思い出してみませんか?

★★★ Excellent!!!

好きな子イジメをしてしまう親戚の子どもを見て、かつての自分を思い出す中学生の啓太。特別な大切な初恋。ずっと謝れなかった。ずっと謝りたかった。はじめての『ごめん』に返ってきたものは――。

こちらは『初恋と幽霊』のスピンオフですが、単体でも十分に甘酸っぱい、ほほ笑ましい物語になっています。

またシリーズを読んでいると、そこに過去と未来の、なんともいえない懐かしさがプラスされて、しみじみとじんわりと感慨深い。

単独のほほ笑ましい初恋物語として。あるいはシリーズの入口として。シリーズ読破した方には嬉しいスピンオフとして。

このシリーズの、切なくて爽やかであったかい『空気』にぜひ一度触れてみてください。