「納得 カクヨムオンリー」を含む小説

中高一貫の女学院に通う中学一年生、亜麻透子には、一つの趣味があった。名前も知らない年上の女子生徒を、放課後にお姉ちゃんと慕い、二人以外誰も来ない寂れた庭園で特別な時間を過ごすこと…

「ごめん、別れてほしい」 誕生日の三日前、恋人の如月駿（きさらぎ　しゅん）にそう告げられた、高校一年生の行野花菜（ゆきの　はな）。 別れたい理由を言われず納得がいかない花菜は、も…

ベルーガ国王太子のエイエフは結婚適齢期になっても婚約者がいなかった。 宰相家の公爵令嬢アンネマリーから連日誘いを受けているものの、それを鬱陶しく思っていた彼は王家の力で自らの婚約…

深夜、山本耀は自宅の書斎で小説のプロットを練っていた。だが、彼の頭の片隅には、最近報道されたある事件がずっと引っかかっていた。 市内の中学校で、いじめに遭っていた中学二年生の男子…

　夢を抱き、努力し、砕かれ、堕落して、そして大人になる。でもそれは、納得して、認めて、なりたくて、なった訳じゃないんだよ。 　なりたいものは確かにあったんだ。分からなくなって、失…

ある王朝の末期。崩壊と戦乱の空気が徐々に強くなっている。 シエンという青年がいた。小才をたのんで、日々をなんとなく生きていた。 激動の時代を生き抜いた。 ※この物語は、法律・…

落選しましたが、カクコン９短編部門最終選考作品です。 書き換え加筆、再編集して再開します。 王家が断絶すると言われる、不吉な双子の片割れとして産まれた俺は、出産直後性転換の秘薬…

最弱勇者と呼ばれるウィーケスは激しい後悔を抱いていた。 自分の弱さによって、彼女らを殺してしまったからだ。それがどうしても自分を許すことが出来なかった。ウィーケスは同仕様もない無…

転輪聖王リュンヌが、創造した精霊世界リテリュスには、たくさんの物語がある。そんな物語や伝承の収集に生涯を捧げた男がいた。ヴォラント・ナヴェル。彼は、子供の頃に、名前も知らない老人…

「アイドルを応援する意味がわからない」 そう言ったのは、アイドル顔負けの容姿を持つ論理至上主義の麻友だった。 アイドルオタクである私は、彼女に“推し活”の意味を説明す…

「世が世なら、わしは宮本武蔵に匹敵する天下無双の剣豪として名をとどろかせていた」 それが口癖の俺のじぃちゃん。 実際、じぃちゃんの部屋にあるトロフィーと賞状の数を見れば、それも納…

人気アイドル足立ルナが殺害された。容疑者は実刑判決を受けている。そんな容疑者にとある雑誌の編集者が取材する。 　容疑者はどうして足立ルナを殺そうと思ったのか こちらの作品は自分…

千枝は小学6年生。 飼うことにした保護猫に、弟は「コテツ」と名前をつけたが、千枝は納得いかないでいる。 テスト前の夜、千枝が空を見上げて寛いでいると、流れ星が見えた。 直後、Jア…

大晦日の営業を終え、年越しそばを食べながらYoutubeをみていた四条翔太は、ミラノの町でプラチナブロンドヘアの女性が女の子を庇って事故に遭う動画を見てしまう。翔太はその女性が元…

──愛せないなら、なぜ作った。 あるとき、始まりの怪物は創造主へと尋ねたという。 その重く短い問いになんと答えるべきなのだろうか？ なんと答えればその怪物は納得したのだろう？…

「君は伝統ある文芸部に相応しくない。今すぐ出て行きたまえ！」 　そんな一声で一方的に退部を迫られた少年――仁和寺 翔太。 　やや納得いかないながらも居心地の悪さも感じていた彼は…

死んでしまったボク達クラスメイトは同じ異世界に転生してしまった。 ボクだけが妖精族のお姉さんが作った妹型美少女人形に転生してしまったのは納得がいかないけど…… ボク達が新たに人…

人気画家である娘が、個展で発表するための新作を描き上げた。 しかし、もう開催の日が近いのに、「納得いく出来ではないから発表したくない」と言い出す。 そこで私は、娘を説得することに…

　修道女のエリーは、幼馴染の騎士であるアーサーと共に討伐隊の一員として、隣国の魔王城へ行き魔王を倒した。 その夜、アーサーから「妹のアリスを、王子と結婚させたいからいったん討伐隊…