「雪」を含む小説

ある日、山の中で崖から落ちた風花は少し変わった少年に助けられる。なんでも、彼の触ったものはすぐに凍ってしまうんだとか。 それでも風花は彼の優しさに触れて、友達になることにしたのだ…

侯爵家の次女として生まれ育ったマルゲリットは小さい頃から時々窓の外や庭に家族でも使用人でもない人の気配を感じていた。その人たちはマルゲリットが気付いて外を見る前にいつも消えてしま…

「ア・メリー・エドゥアールド・メッセー、ルスラーン！」 そんな朗らかな声と共に、一つの包みを差し出してきたアリョーナを見て、ルスラーンは目をぱちくりと見開いた。 確かに今日はエド…

novelber投稿作品です。 雪のように白い肌の少女が、お金持ちの紳士に拾われるが、ペチカに火を点した夜に消えてしまったというお話

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある日突然拉致され、どこかの屋敷に連れ込まれ、一人の老人から依頼を受けた。 その依頼とは・・・・？

【自主企画『お伽話シリーズ』雪女編】に参加してみました。 一万字を超えそうだったので、あらすじを書いた様な感じになってしまいました。 トゥーカーイ公ギョーム９世の私生児であるサ…

雪はどこまでも悲しげに舞う。 白く、ゆっくりと舞い上がる。 でも、それは白くないとダメなんだ。 紅い雪は誰も愛さなかった。 血で染められた雪景色に誰も喜びはしなかった。 血…

ワインと紅茶の擬人化で繰り広げられる甘い世界。 甘いにも色々ありまして…… グレイ伯爵のお茶会に招かれたワイン王子たち。 東洋のお茶姫たちも招待され…… 飲めない人も全然OK…

雪が降っていた。

その瞬間、あの、おぞましい記憶が甦った。

大学を卒業して、わたしは志摩の実家へ帰る。 四年暮らした長屋の大家さん、昭和元年生まれの須江さんは入院中だ。 戦後の面影がある古い街で、須江さんはずっと独り身をとおしてきた。 雪…

　人間の住まう下界の平行世界・『天界』には、人間と同じように生活する“天候擬人”が存在していた。その中でも、下界の天候に干渉する天候擬人を【天候擬神＝天神(てんじん)】と呼ぶ。 …

道流(みちる)はその塔を気になっていた。

ある日、スクラップ山でロボットは目覚めた。降り積もるのは、いつまでも溶けない不思議な雪。 大好きな少女の元へ帰る為、ロボットは人の全くいなくなった世界を旅をする。

まるで世界の果てのようだと、柄にもないことを考える。 雪は音も立てずに、世界を白く染めようとしていた。

天正五年、肥前街道を国府水之江へと馬を跳ばす二つの小さな影があった。 ひとりは高橋弥七郎、豊後大友家の重臣であり、その武勇が鳴り響く高橋紹運の嫡子で、まだ元服前の十一歳である。 …

関わりたく、なかったのに。ミツキには、どうしてもその少女を放っておくことができなかった。 町の片隅で佇んでいた少女へ、ぶっきらぼうに声をかける。「どうしたんだ」と。 少女はミツキ…

クリスマスまであと10日。 人々が雑踏する東京に暮らす高校一年生の少年は鹿山大地。 彼女ナシ、非リア充の彼に待ち受ける運命とは。 人類史上、 最も残酷で、 最も美しく、 最も儚い…