「童話ではないかも 童話」を含む小説

KとU、二人の女の子の会話。

『自分は主人公になれない』と気づいた少年は、ある決意をした。

「赤ずきんって知ってる？」 「あの有名な童話でしょ」 「そうそう。なら、作品になる前の赤ずきんって知ってる？知らない顔してるね。教えてあげる」

小さな時は、大きくなるのに必死だった。 気が付けば、誰よりも大きくなっていた。 けれど手を伸ばすほどに遠ざかっていく。

桃太郎はずんずん行きますと、あたりがいきなりまっ暗になりました。さっきまでお日様がニコニコと照っていたのに、おかしいなあと首をかしげました。 桃太郎があたりを見まわすと、「誰か…

凶悪な鬼を退治して世界に平和をもたらした桃太郎の、知られざる後日譚。 ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載しております。 　https://tmykinou…

ある所に『赤ずきん』と呼ばれる女の子がおりました。 　皆さまご存知の通り『赤ずきん』はお使いで、風邪をひいたおばあさんのところに行き、途中つい寄り道をしてしまい、先におばあさん…

前日譚から後日談まで。あるいは頁の空白に。 『願ったり叶ったりはお互い様で。それではまた、最後の一頁までお付き合い願いましょう、お客様方。 　――ご安心ください。今度の舞台も…

とある事情から魔女の弟子になったわたしは、師匠である魔女が毎日飲んでいるという『毒』のことが気になっていた…… きつねのなにか様による自主企画「同一タイトルで一本書いてみよう…

かなりうまくいったと思います。これは童話にありながら、こりすぎるほどに趣向をこらしました。

　夜だけが、その少女の世界の全てだった。 　その少女は、日が沈み空が紺碧に染まっていく頃に目を覚ます。孤独な少女はその箱庭で、草花や星月を愛で暮らしていた。歌い、祈りを捧げながら…

主人公はある夏の日、図書室でノートを発見する。そのノートには、神話じみた話がいくつも書かれていた……。現代の気疲れする世界から少し遠ざかるような、そんなお話です。

「愛してる」 あなたの声で、私は言う。 あなたの歌を、私は歌う――。 醜い尾のために「人魚もどき」と呼ばれ、他の人魚から差別されていた魔女。彼女にとって、王女とその歌声だけが慰…

村の人々の制止も聞かず、山中のキノコを食べ尽くしてしまったじいさん。その後、奇妙な出来事が起こり、じいさんはキノコを食べ続けることができるようになるが‥‥？

「アルファポリス」と「小説家になろう」にも投稿しています。 皆さんの知っている一寸法師のブラックユーモアです。

むかしむかしあるところ（時代背景は曖昧なところ)に二人のお兄さんがすんでいました…

スピッツの歌詞への僕なりのアプローチ。子供の通う幼稚園で実際に起きた話です。そのうち子供の記憶からも消え去るであろう出来事を綴って見ました。

ショートショート。 桜を主人公にしてみました。