「和風(？)」を含む小説

　誰も知るよしの無い神々の時代。 　黄泉の国の女王であるイザナミの命をうけ、邪神ヤマタノオロチは人々を滅ぼす為、現世で暴れまわっていた。 　それを見かねた現世の王イザナギは、息子…

十年に一人の人身御供として禁忌の森に入った少女は、異形の大鴉に出会います。共に暮らしている内に、少女は彼のささやかな願いを知りました。

狐娘ほか多数のあやかしでおくる、摩天楼を駆ける和風奇譚！ 世界中が高度に成長し、人々が科学を信奉していたのも過去の時代。 あやかしが跳梁跋扈し、魔物が人を襲う現代。 従来の機…

村の作物に被害を及ぼす雨。 原因は人食い魚にあった。 村を救うための生贄として選ばれたのは、親友の女の子。 彼女を助けるため、月夜の晩に連れ出し、村からの脱走をはかる。 避けら…

「戦にいくっていうのに、そんなに喜んで。本当に、物好きな姫君もいるもんだね」 須勢理が一目惚れをして嫁いだ武王には、すでに大勢の妃がいた。ありえない…！ こうなったら、狩りの腕を…

時代は昔。柏原 椿という少女の人生と葛藤の和風ラブストーリー。

大帝国の皇女として生まれながら、その身に宿す強大な神力のために隠され、孤児として育てられた少女麗蘭。己が出自を知らされ皇宮に帰還した麗蘭は、敵国に捕らわれた妹姫を救い出すため、仲…

息子によって更科の山の中に捨てられた姨は、陽炎を纏う銀狐に出会う。 姨に若さと鵺を従える力を与え、復讐するように囁く銀狐。姨は都を滅ぼし、故郷に戻り息子と対峙する―― 小説家に…

その店の屋号は伏せ猫屋。 縁に導かれてやってきた客へ、必要なものを差し出す店。 便利屋かって？　そうじゃない。 ないものは、出せないんだから。 ひょんなことからそんな不思議な店…

ヒドラ的忍者・匪土蘭丸とそれを取り巻く愉快な仲間たち……というのは、嘘とも言い切れないけど適切ではありません。すみません。ここに何書けばいいのかちょっと分からなかっただけ。 カド…

　春には桜が咲き乱れ。夏には雲が立ち上り。秋には山が色付き。冬には白い銀世界が広がる。 　そんな四季折々の美しさを持つ極東の島国・季和（ときわ）。 　 　しかし、国の安寧を祈る桜…

　これはうさぎの物語。 　喜怒哀楽は、ヒトが持ち合わせているだけではないはずだ。 　人間目線はもう飽きた。 　私から見たあの子の生き様、すべてお聞かせ致しましょう。

時は現代。 人間の少年、御影 司は日本妖怪の大連合『百鬼夜行』を率いる立場にある少女の姿をした妖怪、幽吹に魅入られた。 地獄から送り込まれる冥鬼軍。 母、御影 月夜との対…

根の国に近い「箱庭」は、夜の世界である。 そこは朝も昼もないが、温かな安寧の闇に満ちている。 野生の椿が生い茂る屋敷に暮らす青年・長夜（ちょうや）は半身を失った日、山で女の赤ん坊…

老婦人が語る幼いころの昔話。 お宮の境内で行われる夜市。しかしそれは、妖たちの集まる市だった。 ヒキガエルに案内をされた夜店の並びに見つけたのは美しい飴。どうしてもその飴が欲しく…

「大望など無い。天下無双にも興味は無い」 　武蔵は、そう言い捨てた。 「ただ、生きる事のみ」 慶長17年4月13日、宮本武蔵と佐々木小次郎との決闘、その一場面を描いた歴史ショー…

幼少時代、隣人からのぞきにあった体験から、お風呂恐怖症となった櫻子は、ひょんなきっかけで大の温泉マニアである秀一と出会い、恋に落ちる。 秀一のロマンの一番の理解者になりたいと風呂…

荒れ梅雨の年に、幼なじみの里哉は傘を盗られ、行方知れずになった。多くの謎にまみれた "神隠し" と、この土地に伝わる「傘盗りさま」の話。「傘盗りさま」とは、果たして何者なのか。そ…

　〈花ノ国〉で生きる精霊の少女・凛（りん）は、十年に一度の祭り〈花灯り〉の為に皇都〈月ノ都〉へと足を踏み入れる。 　そこで彼女が会ったのは、浅からぬ縁を持つ青年・紫苑（しおん）だ…