概要
「英雄色を好む」とは申しますが…。女好きの武王と勝気な戦姫の物語
「戦にいくっていうのに、そんなに喜んで。本当に、物好きな姫君もいるもんだね」
須勢理が一目惚れをして嫁いだ武王には、すでに大勢の妃がいた。ありえない…! こうなったら、狩りの腕を生かして戦というものをこの目で見てやるんだ!
でも、実際に見た戦場は、人の決まりが通用しない場所……混乱の巣窟だった――。
日本古代を舞台にしたラブストーリー。
ファンタジア大賞4次選考落選作を改稿したものです。
須勢理が一目惚れをして嫁いだ武王には、すでに大勢の妃がいた。ありえない…! こうなったら、狩りの腕を生かして戦というものをこの目で見てやるんだ!
でも、実際に見た戦場は、人の決まりが通用しない場所……混乱の巣窟だった――。
日本古代を舞台にしたラブストーリー。
ファンタジア大賞4次選考落選作を改稿したものです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この須勢理(スセリ)姫は、勇ましい
古代出雲の国、武王と称えられる出雲王・穴持(ナムジ)に輿入れした須佐乃男(スサノオ)の娘・須勢理(スセリ)だったが、王には既に多くの妃がいた。物のように扱われることに反発する須勢理だが、やがて穴持に魅かれていることを自覚していく。戦いのなかで育まれる、古代日本ラブストーリー。
地元民でありますし、毎年、出雲〜土井ヶ浜〜安芸〜吉備地方を散策する考古学ファンとして、楽しく拝読しました。出雲、意宇、石見といった地名や、巻向、安曇、伊邪那の登場も興味深かったです。天孫系神話でなく、古事記がモチーフなところも、民俗好きには嬉しいです。
須佐乃男の娘・須勢理姫が、勝気で勇ましく、嫉妬したり反発したり…続きを読む