朝が来れば、そこはもう人の場所

円堂 豆子

英雄、色を好む(1)


 須勢理すせりが初めて目にした杵築きつきの雲宮は、これまで暮らしていた山の離宮と比べると、かけ離れて大きかった。


 濠と塀で囲まれた広大な敷地には、大屋根を持つ巨大な館がいくつもそびえ立ち、たくさんの人々が行き来をして――。


 でも、なにより驚いたのは、須勢理の居場所として案内された場所だった。そこには、大勢の女が暮らしていた。


「こちらが女宮おんなみやです。須勢理様の臥戸は、えーと、奥から二番目が空いていますので、どうぞそちらをお使いくださ……」


 そこまで案内した下男が丁寧にいうのを遮って、須勢理は素っ頓狂な声を上げてしまった。


「女宮って、まさか……まさか……!?」


 離宮から一緒についてきた侍女の恵那えなも、須勢理の背後でくらりとよろけた。


「須勢理様……恵那はもう、頭が……」


 倒れまいと、恵那はどうにか須勢理の袖にしがみついていたが、とうとう喚いた。


「女宮とは? 女宮とは何事です!? この館に住まっている娘たちがすべて、武王の妻ということですか……?」


 恵那が声を震わせると、尋ねられた下男は居心地悪そうに作り笑いを浮かべた。


「ご、ご存じなかったですか? でもご安心ください。武王のお妃たちはたいてい一人か二人は侍女を連れておいでですから、こちらにお住まいの娘のうち、お妃たちはたったの半分か、それよりも……」


「たったの半分、ですってぇ?」


 顔を真っ赤にした恵那は、か細い身体をぶるぶると震わせる。それから、下男が女宮と呼んだ建物の奥を指差した。


「半分もいたら、えらいことです! 先日わが主、須勢理様に武王が妻問いなさったのは、ご酔狂だったのですか? ともに手をたずさえて人生を歩む相手としてではなく、この大勢の娘のうちの一人になれと、たかがその程度のお話だったというのですか!」


 怒りでひくついた恵那の人差し指の向こうには、華やかな一団がいる。


 女宮と呼ばれたその館には回廊があり、中央には午後の陽だまりに沈む穏やかな庭があった。その庭で咲き乱れる花や、花びらにまとわりつく蝶を眺める娘に、無邪気に花摘みに興じる娘、庭に出ている娘たちを庇の影からひっそりと眺める娘……ざっと数えても、そこにいる娘の数は二十人はくだらなかった。


(これがみんな、あの人の奥方……?)


 もちろん須勢理は、肩を落とした。須勢理が夫となった男、穴持なもちの居城である雲宮に移り住むことになったのは、彼から妻問いを受けてそれを了承したからだが、これは聞いていなかった。彼に、こんなに大勢の妻たちがいたなんて――。


(失敗したかな……あたし)


 小さくうなだれたが、須勢理にはその程度だ。


 そばで、須勢理たちを気前よく案内したがために怒りのとばっちりを受けることになった下男を散々責めている恵那ほどは、そこまで信じがたい現実ではなかった。


 須勢理の父も、そういえば大勢の妻を娶った王だった。それを思えばこの状況は、まあない話でもない……かもしれない……と、無理やりであれ納得することもできた。


 なにしろ、須勢理が夫として選んだ相手は、出雲の兵の頂点に立つ武王。相応の位を持つ男なのだから。






「わ、私は仕事がありますから……!」


 ぴゅっと姿を消してしまった下男の背中を追って、恵那はまだ文句をいっていた。


「あなたの上役を呼びなさい。こちらは須佐乃男様の娘、須勢理様ですよ! なんという無礼を、恥を知りなさい……!」


「もういいって、恵那」


 甲高い声で罵り続ける恵那に笑顔を向ける余裕も、須勢理には残っていた。


「須佐乃男の娘だって声高にいうのもやめて。出雲に血筋は関係ないのよ? ただ珍しいっていうだけで、特別でもなんでもないの。あたしはたんなる山離宮育ちの田舎娘だわ」


「でも……!」


「いいから」


 ぴしゃりと恵那を諌めた十七歳の須勢理には、彼女の目の前でのんびり過ごしている娘たちとはいくらか違った雰囲気があった。


 身体は細すぎずほどよく締まっていて、背筋はぴんと伸びている。袖から出た白い腕や、首の上に乗った小さな顔。それらはどれも娘のものに違いないが、頬の隅や手首の上あたりには小さな傷跡がある。おそらく二度と消えないだろうそれらの傷は、山の離宮で暮らすうちに何度となく狩りの真似事をして、獣と命を賭け合った時の名残だ。


 頭の上できゅっと一つに結ばれた黒髪や、娘らしい華を持ちながらも興味深げによく動き、遠くまでを眼差しで射とおす樹皮の色の瞳。


 それは、年頃の姫というよりは、森を知り尽くした狩人の娘の雰囲気に近かった。






「お待ちしておりました、須勢理様、こちらです」


 下男から仕事を引き継いだのは、女宮に仕える侍女だった。彼女の後を恵那と二人で追いながら、須勢理は半ばあきらめたように笑った。


「思い出した。そういえば、とうさまがいってたわ」


「須佐乃男様が、なにか?」


「うん、あたしと出会った次の朝にあの人がとうさまに妻問いをして、そこで縁談が決まったんだけど……その後であたしだけとうさまに呼ばれて、二人で話したのよね。とうさまには、まだ間に合うから穴持様に嫁ぐのはやめておけって何度もいわれたの」


「……それはそうでしょう。お館様は、武王を育てたとのお話ですもの。間違いなく知っておいでだったでしょうよ。武王がこれほどの女たらし……いえ、色魔……いえ、その、英雄色を好むと申しますか、なんといいますか……」


「女たらしでいいよ、恵那。たぶん間違ってないから」


 須勢理もさすがに苦笑を浮かべた。


 侍女に先駆をされる須勢理と、その半歩あとを追う恵那の足は庭をぐるりと取り囲む回廊に達していたが、そこまでくると館を外から覗いたときより、よほどたくさんの娘たちがいることに気づく。深窓の姫君という気品を醸す清楚な娘に、色っぽい雰囲気をもつ妖艶な美女、大きな目が愛らしい可憐な美少女に、無言で漢籍を読みふける才女――そこで時を過ごす娘たちの雰囲気は、さまざまだ。


 彼女たちをじろりと見回す恵那の目は、もはや呆れ果てていた。


「なんというか、多種多様な娘が揃っているものですね。かの武王は女であれば誰でもよいのでしょうか……」


 あまりに正直に胸の内を晒すので、須勢理はぷっと吹き出した。


「恵那、おやめなさい。その武王の館で主の陰口なんて」


「は、はいっ、申し訳ありません。その、あなた様の夫君を貶めるようなことを口にしてしまって……」


「いいのよ。あたしの意見も同じだから。ただ、ここじゃそぐわない言葉だと……」


「そ、そうでございますね。そのとおりです。申し訳……」


 恐縮して縮こまる恵那を「いいのよ」ともう一度宥めて、須勢理はふうと長い息を吐いた。


「こんなに妃が大勢いる人だっていう話は聞かなかったけど……あたしの手には負えない相手だって、とうさまは何度もいってたわ」


「手に負えない、とは?」


「穴持様は、武王になるために生まれてきた神獣のような男だから、あたしの手には負えないだろうって」


「はあ、神獣?」


 意味がわからない、といったふうに恵那は首を傾げるが、それは須勢理も同じだった。


 神獣のような男って、いったいどんなだ? と、よくわからなくて、父から聞いた時には聞き流していたが、彼の居城に足を踏み入れてその場を目の当たりにすると、どうやらそうかもと思うしかなかった。


 出会ってからたった一晩を共に過ごしただけなので、須勢理は穴持という夫のことをよく知らなかった。でも、妻問いをしてきた晩に顔色一つ変えなかったことといい、色魔と揶揄されても仕方ないほど大勢の妻を侍らせているところといい、どうやらまともに話が通じる相手ではなさそうだ。


 そういえば、説得に耳を貸そうとしなかった須勢理を、最後に父、須佐乃男は笑った。


『おまえみたいなじゃじゃ馬が相手だったら、もしや、あの獣も観念するかな』


 その言葉の意味も、よくわからなかった。でもいまとなっては、なぜわかるように話してくれなかったの? と父を責めずにはいられなかった。


 散々「やめておけ」と止められたものの聞く耳を持たなかった自分を棚に上げて、ぶすっと頬を膨らませた須勢理は、甘えるようにも愚痴を吐いた。


「……笑い話じゃないわよ、とうさま。知ってたくせに」


「え、なにか?」


「ううん、なんでもない」


 背後を歩く恵那がきょとんと目を丸くするので、須勢理は、ふっきるように息を吐く。それから、肩をすくめて笑って見せた。


「来ちゃったものは仕方ないわね。いいわよ、杵築の兵舎は出雲一って話だし、しばらくそこで弓を引かせてもらうわ」


 たちまち期待で目を輝かせた主に呆れて、恵那は小さな動きであたりを見回した。


「もう、須勢理様ってば……! 周りの姫君をご覧ください。どこの誰が兵舎に喜んでおられます? 恵那がいうのもなんですが、これは一大事です。着飾って黙ってさえいれば、あなたはそれなりに様になるのですから、これがいい機会と武人の真似事など、いっさいおやめになって……」


 でも――、須勢理は聞かないふりをした。


「なにかいった?」


 それから、むっと眉根を寄せた恵那との距離をひらくようにも、須勢理は大股でずんずんと女宮の回廊を進んでいった。





  **    **





 夜。太陽が海に落ちてから、山の端に光が滲むまでのわずかな隙間。


 天の下造りたもう大神のおわす月の庭。人も人ではないものも、野に里に海に山に、自然の姿で蠢く場所――。


 須勢理が夫となる男、穴持に出会ったのは、そういう静かな夜だった。


「誰?」


 その時、須勢理がしゃがみ込んでいたのは、夜の炊ぎ屋のかまどの前だった。


 煙の匂いの残るそこでは、灰の奥に灯るとこし火が、じっじっと音を立てている。夜の暗がりに、危うげな火明かりが浮かび上がるのを見るのが、須勢理はなぜか好きだった。


 背後に人の気配を感じて振り返った時、炊ぎ屋の入口には背の高い青年の影があった。月に照らし出された彼の顔を見上げるなり、須勢理は息を飲んで驚いた。


(……夜の神様)


 そこにいる青年は、ただものには見えなかった。二十歳を少し過ぎたほどのその青年は、若さという勢いに溢れていた。角髪みづらに結われた彼の黒髪は夜闇と同じ色に暗かったが、夜空の涼しさと海の揺らめきの区切れがどうしてかわかってしまうように、ほのかな明かりに炙られて髪は星のように息づいて――。


 濃いきりりとした眉。森で生きる獣のような息吹のある瞳と、鋭い眼差し。腰に佩いた玉の御剣。――須勢理は、見惚れてしまった。


 彼は微笑んでいた。でも、その笑みに柔らかさなどはかけらもなかった。


「名は、穴持だ。杵築の雲宮で武王になったばかりの、おまえの親父殿のもと部下だよ」


 穴持――。その名前なら知っていた。


 むかし、須勢理が父王である須佐乃男と一緒に意宇おうの宮に暮らしていた頃に、何度か姿を見かけたことのある少年が、幼名から改めたという名だ。出雲を率いる武王にふさわしい名として――。


「須佐乃男の娘の、須勢理だろ?」


 そう問われると、須勢理は怪訝に眉をひそめた。


 出会ったばかりだというのに、そんなことを口にするということは……。


「あなた、あたしを探していたの?」


「ああ、そうだよ。今夜は須佐乃男がこの離宮を留守にしているから、怖い相手がいない隙におまえとじかに話したいと思って」


「とうさまの留守に、話って……」


「おれと一緒に雲宮にこないか? おまえを、おれの妻にしたい」


 須勢理はますます怪訝顔になって、じっと彼の目を見つめてしまった。


 出会ったばかりだというのに、こんなに強引な妻問いをするなんて……ありえない。


 でも、須勢理をまっすぐに見つめる彼の目は、須勢理が断るわけがないと信じているように見える。突拍子もない頼みごとをしたくせに……。それも、ありえない。


 でも、そのわずかなあいだに、須勢理は彼との間に何かを感じてしまった。


 ……きっとあたしは、この男のそばで人生を過ごすためにここにいる。


 奇妙というしかない閃きが胸に生まれると、須勢理はうなずいてしまった。


「いいわよ」


 穴持はやはり、須勢理の快諾を疑いもしなかった。


「なら……」


 そういって逞しい腕を差し伸べると、彼は須勢理をそばへ呼ぶ。


 まじないの文句に呼び寄せられるようにふらふらと近づいてしまった須勢理の腕を、彼は引き寄せ――。そのまま、鍛え抜かれた武人の胸に抱きしめてしまった。




  **    **




「まあ、なんていうか、理想の相手……だったのかなあ。かっこよかったし、妙な華があったし、出雲で一番強い男って話だし。あたし、自分より強い男じゃなきゃ嫁ぐなんていやだもの」


 雲宮で暮らすようになってから数日も過ぎると、須勢理はいいわけをするように出会った晩のことを恵那へ話すようになった。


「一応小さな頃から知ってる相手だし……その頃は怖そうな子としか思わなかったし、話したこともなかったけど……」


「もういいです。わかりました。須勢理様は悪くありません。悪いのはあのお方です」


 その頃になると、恵那からは武王への敬意というものがとうに抜け落ちていた。


 須勢理たちは、はるばる雲宮までやってきたものの何をするでもなく、自由に過ごしてよいという毎日を送っていた。


 女宮に集められた武王の妃は、昼間のあいだは思い思いにゆったりとくつろいで過ごす。食事の支度をする炊ぎ女や下女たちと違って、彼女たちの仕事は夜を待つことなのだから。


 いつ主が訪れてもいいように寝床を整えて、美しく居ることが妃の仕事なのだ。たとえその武王が、彼女たちの前に何日も姿を現さなくても。


 須勢理のもとにも、まだ穴持は訪れていなかった。そのうえ――。


 あんなに狭くて香臭い宮で、動かずに過ごすなんてまっぴらごめん! と女宮を飛び出した須勢理は、昼間のあいだに兵舎へお邪魔するようになり、そこで得意の弓の修練に励むようになったのだが、兵舎にいれば、かの武王の姿を見かけることもある。


 でも、須勢理が彼の姿を見つけようが、穴持は決して目を合わせようとしなかった。まるでいないもののように須勢理を無視して、出くわしたとしてもあっさりと前を通り過ぎる。


 いまも、弓の稽古場にいた須勢理と恵那の視線の先には、穴持の姿が見えていた。


 武人らしき若者数人を従えて早足でどこかへ向かっているようだが、遠目から見ても彼には異様な華があった。きっと誰の目にも、あぁ、あれが彼らの主だろうと一瞬で知らしめて、彼を取り囲んで歩く体格のいい青年たちの影に埋もれることなどない。


 ……武王になるために生まれてきた、神獣のような男。


 ふいに須勢理の胸に蘇った父の言葉は、その光景にいやにうまく馴染んだ。


 話しながら歩いているのか、遠目に見える穴持の唇は絶えず動いていて、瞳は虚空を睨んでいる。そして彼に、そこでその足取りを目で追う須勢理の視線に気づいた様子はまるでなかった。


 いや、気づいた。大弓を手にしてそこでぽつんと立ちつくす須勢理を一瞥したものの、目が合ったのは一瞬だけ。すぐに目を逸らした彼は背を向け、あっさり遠ざかっていく。


 とうとう武王の後姿が兵舎の向こうへ消えてしまうと、恵那は頬を赤らめて激昂した。


「なんという傍若無人なふるまい……! 須佐乃男様の御子、須勢理姫に対して、妻になりにここへ来いとお呼びになったのは、あの方のくせに……!」


 時も場所も気にせず文句をいう恵那を「おやめ」と宥める余裕は、さすがに須勢理からも薄れていた。心のどこかで疼いている不満を、自分の怒りとして口に出してくれる恵那には、きっと感謝もしていたのだろう。


 それに……。須勢理はすでに諦めかけていた。


 ――あれは間違いだったのかもしれない。彼は運命の相手だと、あの晩に胸で閃いた奇妙な想いは思い過ごしだったのかもしれない……と。


(ばかみたい。運命の相手、だなんて……)


 勘違いを嘲るように大きくため息をつくと、須勢理は語気を強めた。


「いいわよ、もう。毎日楽ちんじゃない。あの人の妃って何をしてもいいのよ? あたしは出雲一の兵舎にかよえるだけで十分よ。兵に紛れて、このまま戦にでもついていければ気が紛れていいのにね」


 それから。自分にいい聞かせるようにもいい切った。


「きっとあの人、気が強そうな娘を一人、取り巻きの中に加えたかっただけなんじゃない? 一応あたしは須佐乃男の末娘だしね。いまはただの隠居爺だけど」


「隠居爺だなんて……須勢理様! 須佐乃男様が隠居なさっているのは、穴持様や意宇で新しく事代主(ことしろぬし)となったお方に遠慮なさっているだけです。あの方は、若い後継たちに国を任せようと……!」


 恵那はなおもいうが、泣き笑いじみた笑みを浮かべた須勢理は、その笑顔で恵那の唇を閉ざしてしまった。


「もういいの。いいことにして、もうやめよう? ね?」


「……須勢理様」


「気に食わないからって、陰でぶつぶつと文句をいうのは好きじゃないわ。いいのよ、楽しいことを考えよう? ……ちょっと射てくるね」


 そういって須勢理は、感傷を振り切るようにも恵那に背を向け、武人たちが弓の稽古に励む広場へ向かって颯爽と歩きだしてしまった。


「……須勢理様」


 幼い頃から長年須勢理に仕えている恵那は、主の気性をよくわかっていた。でも、そこらの男より凛々しく見えるとはいえ、その気丈な背中はどう見たところで娘のものだった。


 大弓を軽々と担いで武人たちのもとへ向かう華奢な背中をいたわしいものを見るように見送って、恵那は小さくため息をこぼした。


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