巌流の最後

作者 筑前筑後

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★★★ Excellent!!!

 巌流島の戦い——それを知らない日本人はほとんどいないことだろう。それだけ有名な決闘であり、吉川英治をはじめとする数多くの作家がそれを描いてきた。あるものは飛燕の遣い手に立って書き、あるものは二天一流の開祖にたって描く。
 しかし、本作はそのような——ある意味、手垢のついた題材を——2500文字という短い文章の中で臨場感溢れる作品に仕上げた。禅の境地へと向かう宮本武蔵、冷たく燃える野望を持った佐々木小次郎、両者を創り上げた名だたる剣豪たち——原稿用紙7枚にも満たない文字数で、それを迫力たっぷりに描いている。
 あまり書きすぎると読み上げたときの感動が薄れるかも知れないのでここまでとするが、「巌流島の戦いは名前だけ知っている」という人にこそおすすめしたい作品である。

★★ Very Good!!

 宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘という、良く言えばメジャー、悪く言えば手垢の付いた題材を、2500文字という短い中に見事に調理された作品です。
 武蔵と小次郎のキャラクターの対置が、最後の一文を以て結実する、とても綺麗に構成された一作でしょう。
 無駄を省いたスピード感のある剣戟描写。凝縮されています。

★★★ Excellent!!!

テンポが好きで、ぐぐっと引き込まれました。

武蔵と小次郎と言えば、誰もが知っているエピソード。
何がどうしてどうなったかは判っている。
だけど、そこに在る熱量の違いというか……
飄々とした武蔵と、熱く滾る小次郎との対比。
冷めつつも昂揚してゆくその感じ。
ああ。武蔵って。小次郎って。

ラストの眩しさもとても好きでした。

★★ Very Good!!

私は九州男児なので、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘は好きです。幼少の頃に、船上から巌流島を見学するツアーに参加したりもしました。
それでも、歴史小説で頻繁に登場する宮本武蔵は何となくイメージが湧くのですが、小次郎の方はサッパリです。
勝手な希望ですが、小次郎を詳しく語った中編〜長編を書いて欲しいですね。
星の数は、短編にはMAX2つが信条だからです。
今、「異・雨月」を読んでる最中ですが、物語に奥行きが有って、面白いです。

★★ Very Good!!

巌流島の戦い、書いてみたくなる題材ですよね。
でも、なかなか難しい。
作者はピュアな気持ちで書かれていらっしゃると思います。
宮本武蔵と佐々木小次郎が大好きなことが伝わって来ました。

正統な宮本武蔵と佐々木小次郎が良かったです。
私も正統派の小説が好きです。

ぜひ、これからも、色々な作品を書いて下さい。また読みたいです。