さっぱりとして気持ちの良い舟島譚

 宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘という、良く言えばメジャー、悪く言えば手垢の付いた題材を、2500文字という短い中に見事に調理された作品です。
 武蔵と小次郎のキャラクターの対置が、最後の一文を以て結実する、とても綺麗に構成された一作でしょう。
 無駄を省いたスピード感のある剣戟描写。凝縮されています。

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