「太陽 短編」を含む小説

宇宙の果てにある小さな惑星では、何度も文明が発展しその度に滅んで行った。 惑星を照らす恒星は既に死に、宇宙には人工で作られた太陽が照らしている。 化学の発展と共に外気は汚れ、人々…

　廃墟と化した古い屋敷に、その少年は住んでいた。 　夜になると黒髪黒目が銀髪赤目へと変化し、人間では持ち得ぬ力と特殊な能力を使える彼は、種としても個としても名を持たない。 　…

　私は梟である。名前は、ない方が自由に羽ばたけるだろうと瞳の魔女が言っていた。 　瞳の魔女の家からほど近い木に私は止まっている。出窓に置かれた花瓶越しに、宵色のローブに踝まで包ま…

火星と木星の間には40万個以上の小惑星が漂ってます。火星に飛んできたり、木星に落ちたり、時には地球にまでやってきたり。そんな好き勝手動く小惑星相手に働く人がいるんですよ。というヒ…

僕はいつも通り学校での授業を終え、家路についた。 夕方の独特な雰囲気と緩い上り坂のせいもあって僕の歩みはだんだんと鈍くなってゆく。 僕の背中に張り付く影は、傾いた太陽に照らされ…

これまで書いた作品を振り返って、総括してみました。

陽奈が呪いの言葉を残して自殺した。 それから毎週水曜日にクラスメートの誰かが死ぬ。 みな、震え許しを請う。 そして今日は――。

草食信仰森小説賞参加作品です。 テーマは「信仰」 輝く金色の髪、そして空のように青い瞳。それこそが太陽神様に愛された証……汚れた色を持つ者も、神に許しを請えば慈悲深き太陽神様は…

遥か未来、科学で全ての問題を解決したかに見えた地球文明も、太陽の死を避けることはできなかった。人類は、地球ごと太陽を離れ、新しい恒星を探す旅にでる—— 夜明けを信じる世界で、普通…

ある放課後のお話。 初投稿です。

それを見た時、君は世界に黒い穴が空いたと思うかもしれない。 あるいは、天高くに光り輝く太陽があるかのように、 地面には闇の太陽が堕ちていると思うかもしれない。 どちらも違う。 …

マツバユリの香りは、蠱惑的。 ＊Special Thanks ・長部円　様（自主企画「異世界ガチ百合作品が読みたい」（https://kakuyomu.jp/user_even…

――物語の中の人物みたいに不幸な人間と、その同居人のお話。 二人の関係も、性別も、名前も、明かされない。明かされるのは不幸な人間の思考と、そこに歯磨き粉はちゃんとあるということだ…

小学四年生の淡い初恋。でも君は、もうすぐいなくなるんだ。 ただのクラスメイトの阪本は、同じクラスの人気者、藤咲さんに手を伸ばす。

北風と太陽は互いの存在を賭けて争っていた。 争いの方法は道行く人の服を脱がす事。そのため二人は人々から大層迷惑がられていた。 ある日、北風と太陽はある女をターゲットにしたが全く…

じりじりと太陽が照りつける真夏の日。彼女は笑って、そこに立っていた。 いるはずのない彼女が、そこに…… これは一人の少年と幼馴染の少女の、哀しい過去を乗り越える成長と恋の物語。…

中国古典「山海経」に収録された物語をもとに書きました。