小さな星の軌跡

宇宙の果てにある小さな惑星では、何度も文明が発展しその度に滅んで行った。
惑星を照らす恒星は既に死に、宇宙には人工で作られた太陽が照らしている。
化学の発展と共に外気は汚れ、人々はコロニー内での生活を余儀なくされていた。
そんな折り、この世界を滅ぼしたのは、世界戦争でも世界恐慌でも、パンデミックなどでも無かった。
人々は一呼吸の内に死に絶え、当時研究されていた、動物と人間のキメラ達だけが試験官の中で生き長らえた。
命令を受けていたロボット達は、その生命体を育て、培養し、育ったキメラ達はまた、新たな文明を作っていくのである。