延々続く道

シェンマオ

第1話

太陽は赤ではなく、白だ。

真っ青な空と雲によく合った白だ。


道を行き、仲間と話しがてら空を見上げていると誰かがそんな事を行った。

誰の言葉だと辺りを見渡すが、それらしき影は無い。仲間もそんな声は聞いていないと言う。


自分の聞き間違いかと思い、再び歩き始めた。道は直線に続いていく。


しかし、確かに太陽は赤でなく白だ。

間近で見れば、火の如く燃えたぎった赤色なのかもしれないが、少なくとも自分と、周りの仲間はその目で太陽の赤を見た事は無いだろう。


では何故、太陽は赤だと記されるのか。ましてや何故自分はそれを当たり前だと思っていたのか、ふと疑問が頭に湧いて出た。


またも足を止めた私に仲間が不審げな視線を送ってくる。無言の悪態だ。

一言詫びてまた歩き出す。


まだ、道は直線に続いていく。

もしかすると、この道の先にその答えはあるかもしれない。

果てしなく続くこの道を進めば、いつか全てを知り得るかもしれない。


前よりずっと近く感じる、この太陽の正体も、また同様に。

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延々続く道 シェンマオ @kamui00621

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