「羽 短編」を含む小説

妖精マヤ。 その名の通り、妖精だ。 ニンゲンの人差し指くらいの大きさで、背中に羽が生えている。 妖精自身があまりニンゲンの目の前に現れないためか、 普通のニンゲンに気づかれること…

「……羽が、欲しいんです。天使の羽が欲しい」 ある日『天使の羽』を欲しいという女性がやってきた。 ※　学生時代の部誌に載せたものに加筆修正したものです。

妖精マヤ。 その名の通り、妖精だ。 ニンゲンの人差し指くらいの大きさで、背中に羽が生えている。 妖精自身があまりニンゲンの目の前に現れないためか、 普通のニンゲンに気づかれること…

第三次世界大戦で日本は惨敗。　そして悪化し続ける温暖化と止まらない廃棄汚染で文明と緑は滅び、　衰退が始まった、　そして秩序は廃れ、　日本に暴力の時代が訪れた。　それから200年以…

よくある話、産まれて物心つく時には隣に羽斗吏がいた。 何をするにも私と羽斗吏はいつも一緒。 思春期で話さない事があっても双子みたいに互いが気になり必ず見ているもの。 いつの間に…

超短編です。高校生の男子2人がおしゃべりしてるけど、なにか様子が少しおかしい？　距離が近いけど、もしかして…？

　山下佳織はセキセイインコを飼っている営業事務のアルバイト。 　上司の送別会で一人でもくもくとサラダを食べていたら、普段は話さないイケメン推し社員が急に話しかけてきて… 　イン…

2018年3月にショートショートガーデンに投稿した旧作です。 当時ツイッターで見かけた、とある画像から着想を得てひと息に書きました。

とある事情で旅をする絶世の美女・源静羽は、ある村で閉ざされた関所に行き当たった。 通してほしければ相応の税を納められよ、という役人に、静羽は一考。いったん引き下がることになる。 …

うとうとしていた俺のところに一人の男がやってきた。黒スーツの男はカタログを差し出し「羽を選びませんか？」と問う。さて、これは訪問販売等の類だろうか？訝しがりながらも、俺は男の話に…

法に従い裁くことは、正義なのだろうか。 死をもって償わせることは、悪なのだろうか。 痛みを伴わない罰を受けることは、贖罪なのだろうか。 逃れられない苦しみから救うことは、罪なのだ…

高校の入学式、チカは、透明な羽を背中に生やした女生徒、ミソラを見た。 他の人には見えないその翼に魅了されたチカは、ミソラの絵を描くことを決める。 高校生活のほぼ全てを費やした…

『私』はストレスが溜まると髪を抜く癖があった。やめようと髪の代わりに色々なものを抜いてみたものの、それに勝る代物はなく途方に暮れる。その矢先、出会ったのは体に不釣り合いな程大きな…

　僕にはちょっかいをかけてくるクラスメイトの羽夜　愛加がいる。 　僕がまだ、恋愛というものをわかっていないある日、愛加といつも一緒にいるクラスメイトの女子、長海　美麗に「愛加は君…

もう、生きているのは苦しいんだ── 血に染まった真っ赤な海で、一人。終わりを告げようと足を踏み出した矢先。どうしてか、真っ白な翼が生えた。 その翼は、海をとことん弾いてしまった…

※直接的な激しい性描写はありませんが、雰囲気的にほんの少し卑猥かつ、性行為をにおわせるものがあります。 子供と大人の境目で揺れるコドモのお話し。 欲望に負けてしまうコドモのお話…

美しいとは何だろうか。 と或る作家が蜻蛉の翅を、櫻を見て美しいと説いたけれども、僕は全くそうは思わない。 僕には美しいと云う意味がわからない。美しい景色も全て灰色にさえ見えて…

私は、ちいさな羽を持っている。 ちいさくてちいさくて、みすぼらしい羽を。 薄くて汚くて。ところどころ破れかけている、私の羽。 薄茶色に濁ったその羽で、私は空を飛ばんとしていた。…