概要
あなたはどの羽を選びますか?
うとうとしていた俺のところに一人の男がやってきた。黒スーツの男はカタログを差し出し「羽を選びませんか?」と問う。さて、これは訪問販売等の類だろうか?訝しがりながらも、俺は男の話に耳を傾けるのだった。
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小説家になろうにも公開しています。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ある男の駆け続けた先に、黄金の空が開ける
『俺』の前に、見知らぬ男が現れる。開口一番、「羽を選びませんか」と。
夢のあるファンタジーな作品。それとも夢そのものを描いたお話。
読み進めると、どれも少しずつ外れていることに気付かされる。
男がなぜ『俺』のもとに現れたか。男はなぜ、身分をそう名乗ったのか。読み終えてようやく、なんとなく、それが理解できる。
『俺』は希望する羽を選び、偽りなく飛び立つ。
どうしてそれを選んだのか。飛び立った先、どうなるのか。はっきりとはどこにも書かれていない。
けれど、分かる。
描かれているのは、郷愁と回顧。そして、現在(いま)。
それなのに読後に思わせられるのは、飛び立った先の、そのまた向こうにある未…続きを読む