概要
バーンと飛び出る私のセキセイインコクソダサTシャツ
山下佳織はセキセイインコを飼っている営業事務のアルバイト。
上司の送別会で一人でもくもくとサラダを食べていたら、普段は話さないイケメン推し社員が急に話しかけてきて…
インコの羽から始まる恋愛小説
上司の送別会で一人でもくもくとサラダを食べていたら、普段は話さないイケメン推し社員が急に話しかけてきて…
インコの羽から始まる恋愛小説
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!甘さともどかしさのフルコース
ふとしたきっかけで職場のハイスペック顔良男性と仲良くなるアラサー女性の恋と日常のお話。
仲良くなっていくその過程というか、ほぼ接点ゼロの状態から思いが結実するところまで一式、いやなんならおまけにその後のいちゃラブな一幕もつけちゃう的な、そんな甘味のフルコースみたいな作品でした。好き。
リソース配分の思い切りよさ、きっちり的を絞ったお話づくりの姿勢が好きです。
登場人物は最小限に、舞台背景もできるだけ簡素に。その分ふんだんに描写されるのは、やはり時谷さんの魅力とあと主人公の内心。揺れ動く心や距離感の変化。やっぱり恋愛ものはこうでないと的な部分にきっちり注力してくれる、このエンタメ性というかサー…続きを読む - ★★★ Excellent!!!誠実に張られた伏線
誠実に張られた伏線と言っておいてなんですが、私が勝手に伏線だと思っているだけのことなんですが、時谷さんの好意の形がしっかりと一貫しているんですね。
一見すると話の主軸として鳥にフォーカスがあたっているんですが、これは語り手である佳織さんの視点だからで、時谷さんの視点ではまず佳織さんありきなんですよ。
二話目後半で明かされる、時谷の理由をしっかりと覚えた上で冒頭の飲み会シーンを見るとですね。第一声が「あ、~」から始まるのでまず最初にあるのは時谷さんが佳織さんを眺めているという前提なんですよ。しっかりと隅っこの席に座ってと書いてあるので、時谷さんの視線の先には佳織さんしかいない。なんでしげ…続きを読む