「人 純文学」を含む小説

婚期に焦る人や、なんで浮気をしてしまうんだろう、なんで浮気をされてしまったんだろう…。 そんなことを悩む人に向けて短編です。

新型ウイルスの蔓延によるロックダウンのため、在宅勤務を余儀なくされるユウジ。息子のケンと二人で過ごす日々が続くが…。

「５ｍの可能性」参加企画です。 家の入口から５ｍと言われて最初に考えたのは「他人の家のにおい」でした。くさいとかそういうんじゃなくて、住んでる人の生活とか人間性が染み込んだ、独…

生御霊語り（いきみたまがたり）　終活にふさわしい老いの繰り言集です。こんなコンセプトで。 「小夜子の憂き世」天に二物を与えられたのに、運命は厳しすぎた場合、努力で解決するもので…

少年は完全に生きる理由を喪っていた。 ある日、少年のもとに人のような形をした喋る木のような生き物がやって来る。 この木はなんやかんや少年についてくるが・・・

　三重県平田町。駅を出てすぐ、おでん横丁と書かれた看板を潜った向こうに存在する「不思議通り」。 　たった四軒だけ店が並ぶ小さな通りなのだが、その店主は揃いも揃って異能を使う、な…

僕は何でもこなすエリートだが、仕事も女性も何ものも、心と身体も満たしてはくれない。ただ人を殺すときの高揚感と血の香りと味だけが僕のことを満たしてくれる。そうして僕は今宵も血の晩餐…

周りの人たちの理想像を押し付けられて生きるのは辛い。 自分に期待できないのはもっと辛い。 優しく、強く。

2020年春、世界はパンデミックに見舞われた── 同じ家で暮らす薊・蜜柑・雛芥子・牡丹・竜胆・秋桜は、年齢も性別もバラバラな家族。六人はパンデミックが収まるまで、「自己収容」の名…

５千年前の地層から発見された手記から息を吹き返したのは今も昔も変わらない人間の営みだった。読み進める内に僕は時の流れが織りなす営みの全貌を見る。

席が隣どうしになったことから知り合った三笠悠也と橘有季。恋愛経験がなく不器用な悠也だが、必死に接点を作ろうとする。お互い気兼ねなく話せるようになった二人はどんどん惹かれてゆく..…

紗香は恋人である悠人さんとは別の、涼という男友達とも寝ている。ある日、悠人さんに世界の終わりごっこをしないかと提案された紗香は――。

世界が終わる日。鐘の音が響く中、青年は一人の女と出会う。 「小説家になろう」にも投稿しています。

僕にはその時の気分を天気に表す能力があります。気分が良ければ晴れ、悪ければ雨といったように自分の心を覗くことが出来るのです。 でもいつの日か僕の空は曇り空しか映さなくなりまし…

大卒無職となった主人公が、ありあまる時間のなか、小学生時代を一緒に過ごしたはずの「たつみ」という存在をふと思い出す。 みずからの記憶を辿り、手がかりを得るために現実を徘徊し、そし…

～本文より～ 　この、自殺する自由を受け入れる施設は、サイン一つで入所できる。何の審査もない。ただ訪れて、受付嬢から手渡された紙に、名前を書くだけでいい。 　入所者は番号札を与…

題名の通り、世界が真っ暗なんです。どういう意味で真っ暗なのかは毎回変わります。 どの世界でも、その現状に絶望しつつもなんとか変えたいと思う主人公。 そんな彼らのお話。

あらすじ：友人の戦場カメラマン藤石英は紛争地域を取材中、行方不明になる。彼の消息を知るイギリス人が見せてくれた写真には、生前の父が追い続けていた幻の白い花が写っていた。(１６年前…

自決のために高層ビルに昇ると、そこには先客がいた。彼女の死はあまりにも虚しかった。だからせめて、彼女の最期の願いを叶えようと思った。

男が鍋を食います。