私がこの作品に星を送ったのはいまから1年以上前のことになります。
いまさらですがレビューコメントを書かせてください。
これは、死にかけの男が廃旅館で鍋を食べる、3000文字ほどの短いお話です。
しかしそこには間違いなく男の一生がありました。
最期の、至福のひとときがありました。
久しぶりに読み返してみたのですが、よかったです。
文字を追う目が止まりませんでした。
作中の言葉を借りると、「心に震える何かが、滝のように流し込まれる」かのようで。
読んでいる私も作中の男と同じように、熱いもので満たされる感覚があったのです。
とてもとてもよいものでした。
ありがとうございました。