「和風ファンタジー 少年」を含む小説

大きなお屋敷に閉じ込められていた少女・霞子は気がついたら知らない世界「オレンジ灯の迷宮」に迷い込んでいた。途方に暮れていたところを助けてくれたのは、レウと名乗る顔を隠した少年。少…

物語は、ピンチがあって当たり前？面白くて当たり前？ これは良い意味でも悪い意味でも、本当に何もない非日常の物語だ。 無気力な少年と活発な少女が出会い、日常を演出する退屈な物語だ。…

十四歳の陰陽師、賀茂浅葱は都一と謳われながらも、その実は平凡な少年であった。ただ少しだけ他の陰陽師と違い、精霊とは契約を結ばず、本来であれば敵である妖（あかやし）との契約に重きを…

京に住む石子（いわこ）姫は、類稀なる美しさを持っている。 だが、それはワケありの美しさだった。 彼女は、触れた物から美しさを奪い取る、特殊な体質の持主で……。 自サイト「若竹庵…

――大人になって気づく。自分はいつも、大人の知らぬ逢魔が時を歩んでいたんだと。 大人になる前の、ほんの数日の、在りし日の熱病の様な、少年少女の短い物語。 熱に伏す”私”は、枕元…

第２回ビーズログ小説大賞現代部門特別賞受賞作。 『まほろばの鳥居をくぐる者は』と改稿改題してＫＡＤＯＫＡＷＡ様より書籍化！ 神社の娘・宮子の初めての友達は、幽霊だった。 幽霊の…

　西の武家と東の公家。三年に及ぶ戦いの和睦の証として、両陣営は血縁を結ぶことを決める。 　白羽の矢が立ったのは武家最強の娘・雲雀。その武力で家督を継ぐ気だった行き遅れは、突然の東…

　小学六年生の少年・琥珀(こはく)は家族と北海道旅行に来ていた。 　自動販売機で飲み物を買おうとした時、鮮やかな紅い色のフクロウを目にする。そのフクロウに誘(いざな)われ、琥珀は…

地上の全てを焼き尽くした核戦争から150年。日ノ本四国、土佐。 輝かしい未来が待っていたはずの3人の少年少女の運命は、父親達が 侵略者との戦いで命を落とした事で急速に暗転していく…

今ではない時代、「天羽」と呼ばれる小さな島国があった。そこでは、神々にまつわる伝承と、「真幌月」と呼ばれる不思議な舟の存在が信じられていた。 これは、真幌月に唄と舞を捧げる「詠姫…

高校3年の春、転入生がやってきた。自称他称チャラ男の俺は、強面転入生の三村奏を巻き込んで、とある部活を立ち上げるーー。 ……なーんちゃって。 日本に来る前から人々の願いを叶え…

　餌と化け物と、血と肉と骨と約束の物語。 　田舎町である藍ヶ淵に住む少年、倖姫は猩猩緋の髪を理由に名家である比与森家の庇護の下、地の因習の神事に胙(ひもろぎ)――神に捧げられる…

師匠の下から逃げ出し、浄土なる地へと流れ着いた妖刀携える少年、雫。国なくも秩序あるその地の食事処において、文無しの雫は口調のみ丁寧な冷笑の娘、神那に掴まり、使い走りとなり……浄土…

　この世で最も強いと思っていた親友が、殺された。 　彼の死に、古い付き合いであったガジンは親友を殺害した者を突き止めようとする。 　そしてひとつの事実を突き止めた。皇国の禁忌であ…

人ならざる異形、「鬼」の跳梁跋扈する世界。 どこにでもある農村に暮らす少年、仙兵衛（せんべえ）は、人でありながら鬼の力を持つ「憑鬼人」（つきびと）だったことを周囲に知られ、生…

「風羽矢は、俺が殺すーーーそうすることで、俺はあいつを許してやれる」 　双子のように育った少年達の運命は、世にも美しい白鹿に出会って動き始めるーーー 　孤児の稚武（わかたけ）…

時は平安。京で陰陽師の修業をする少年・葵はある日、馬鹿陰陽師もどき・栗麿のやらかした馬鹿が切っ掛けで、喋る猫の虎目、使いの途中で出会った記憶の無い少女と共に騒ぎに巻き込まれてしま…

神が創ったとされる人と魔の共存する世界。 ある大国玲神国は戦争、内乱によってヒトの負の感情から生まれる妖魔が跋扈する魑魅魍魎の情勢にあった。 官吏達が国を支配し、暴利を貪るそ…

　記憶喪失の僕を苛む、『人魚姫』のごとく美しき少女の夢。 　僕は僕を取り戻すために、失踪したミステリィ作家である叔父を追って、『人魚伝説』のある山奥の隠れ里へと向かうが、そこには…

　昔々、ある地方――伊予之二名島（いよのふたなじま）には人間は居ませんでした。正確に言えば『鬼』が喰らい尽くしてしまったのです。日の本の民は希望を失い、生きる望みさえ消え失せてし…