「扉/の」を含む小説

「いせかぁい！　スウィングＤＤＴィ！！」 ゴチャ 　アスファルトに頭を突き刺した佐藤淳平（24才）の体の下で、魔法陣が光り輝く。浮かび上がるはアステカ文明風の文様だ。魔法陣は様々…

大学生の橘亨はある一室で目を覚ます。 そこは見慣れた自分の部屋ではない、鍵の掛かった廃れた部屋だった。 首には今まで着けたことのない、そして外れないアクセサリー。 ベッド横…

ショートショートの名作、星新一大先生の「ノックの音が」でクトゥルフ神話に挑む。 霧生ヶ谷市の職員である名取新人はふとノックの音に気付く。 ノックに付随して色々なものが企図せず破…

君が見たのは彼女の背中だ。 店の扉を開いた君が見たのは、古い電話機の受話器に耳を当て、何かぶつぶつつぶやいている彼女の背中だった。

「取り返しのつかない致死毒があなたの若いニューロンを痛んだもやしのようにどろどろに腐食させてしまうの」 マリエールの母親は学校の図書室に娘が訪問するのに難色を示していた。 ある日…

ネット通販会社に勤務する高瀬川龍斗、禁断の扉から次々と摩訶不思議な出来事が起こる。結果、青龍／白虎／朱雀／玄武の四神の末裔たちが集結することとなる。　その後、縁あり、２０光年先に…

西国の人類が永久の平和を求めて戦う世界。 敵は神話、童話上の悪魔や幻獣、そして東国の人類。西国と東国の戦いは拮抗状態にあった。 そんな中、人類は旧神世界の扉を開く本を発見する。 …

雨の夜、バスに揺られる僕は忘れものを見つけた。それは傘。 たったひとつの忘れものが、閉ざされていた僕の記憶の扉を開く。 忘れてしまった、過去。 忘れれていたかった、過去。 あなた…

　心霊学と工学を応用した兵器が、人の肉体だけでなく魂をも攻撃するようになった時代。 　第四次霊魂戦争の末期、僕は激しい戦火を逃れ、生まれ育った都市を捨てて祖父の住む田舎町オッドヤ…

椿という女を初めに妙だと思い始めたのは女中頭のようであった。 「今度入ってきた娘は坊っちゃんのことをお慕い上げているようですわね」 私の婚約が破談になったのはもうかれこれ五年前…

高校１年生の如月ユウヤ。剣道部の１年エースとして全国大会に出場する。その帰り道、試合後はいつも立ち寄る丘へと向かう。そこには昔から古びた館があり、誰も住んではいない。しかし、誰も…

男は見知らぬ部屋で目を覚ました。外へ出ようと先に進むも、同じような部屋が続くばかり。 部屋には二つの扉と、それぞれ言葉のついたプレート。 男は二つの内一つを選択し、先へ進んでいく…

能力者が存在する世界。 血を流す戦いが終止符を打ち、平和が訪れたかと思いきや、空に朝と夜が混在する異常事態が起きてしまう。 そんな中、玲条湊人は山の中で見つけた洞窟で、シンプルな…

都会の中心を外れた位置にある、商業地を避けた閑静な町。その中にぽつりとたつ、一見では店と分からず見落としそうな一軒の居酒屋がある。 店と気づいて扉に手をかけると「金持ちなお高い…

ここはあらゆる生命が息衝く世界、バース。 獣人が多くを占めるこの世界にはある御伽噺のような神話がある。 バースにあらゆるものを生み出した始まりの扉。 ニル・バースという扉につい…

主人公の少年であるつかさは、不思議な悪夢に悩まされていた。自分は暗闇の中に浮かんでいて、周りには様々な形の扉が点在している。扉は閉ざされたまま、ヒソヒソ声でつかさを怖がらせてくる…

　西暦二五〇〇年、ある実験が行われる。若き女性考古学者の意図は、古代のインターネット仮想空間上に発見した、タイムカプセルに潜んでいたのだ。 　時は現代。中学生の大輔はイジメにあい…

光と昼の世界は、形が見える世界。 影と夜の世界は、想いが見える世界。 二つの世界を行き来する者は、二つの世界の存在を知るが、一つの世界に住むものは、互いの存在さえ知らない。 …

≪作品紹介≫ 少年じいは異世界、特にファンタジーの世界に転移したがっていた。 しかし、どう足掻いても異世界への扉は開かない。 そんな時彼のチャット相手募集に引っかかったのは、自称…