「腕だけ 短編」を含む小説

魔女は魔物を生み出す、恐怖の象徴である。 聖女に選ばれたパン屋を営む少女フェリスは、授けられた聖剣を手に魔女の討伐へと向かう。 果たして彼女は無事に魔女を討伐し、この世界を救うこ…

※感想を頂けるとモチベーションにつながるし，励みになります。 ※たいあっぷにも掲載しています。現在イラストレーターさん募集中です！ https://tieupnovels.co…

　魔法学校の卒業パーティで、あたしリュメリーヌは恋人オトマールの婚約者ファティマに、オトマールとの婚約破棄を突きつけた。 　オトマールは、あたしが腕にすがりついたって抱きついたっ…

四年ぶりに会った幼馴染の腕には、びっしりとタトゥーが彫られていた。 いっぽう自分は会社のストレスで潰されそうになっていて――。 人は何を拠り所にするのか。 生きづらい世界で、…

菊山院千歳は霊鳥整備担当の霊導騎士である。 桜花達が『桜花』に乗って出撃してしまうと千歳は1人、拠点である飛行場に残されてしまう。 そんな彼女は…。 登場人物など 菊山院…

霊導騎士なったばかりの4月。最近、出撃が多く多忙を極めていた。人手が足りない為に霊鳥達の整備が追い付かず、ようやく1機を稼働させるのが精一杯という状況になっていた。 しかし、私…

　一撃殺（ワンショット） 　 　それは、弱冠十四歳で王国史上最年少の魔石彫金師となった少女、ロニー・アトキンスに与えられた異名である。 希少な魔石は魔物の体内にあり、それを採取す…

世界中から戦車兵達が集い、己の腕を競い合うスポーツ、戦車バイアスロン。 これは、そんな戦車バイアスロンにスルーズ王国代表として参加した、3人の少女達の物語である。

おうち時間に玉子焼きを焼いている。 どんどん腕を錆びさせながら。 ずっと。 ある人の帰りを思い描いて。

レジに、おにぎりとお茶のペットボトルを置き、尻ポケットから財布を取り出す。 「あと、33番ひとつ」 「合計、900円になります」 　財布から1000円札を抜き、店員に渡す。 「1…

交番の前に落ちていたエロ本に、腕を組んでそれを見下ろしている男性が「時代はデジタルだな」と呟くものだから、「いや、どういうことだよ」とついこぼしてしまった。 そこから、僕の健全な…

ストレートの短い茶髪にベージュのコートを着た十六歳くらいの男の子。それが、今の僕だ。 普段は黒髪に黒い服を着た魔人の姿をしているけど、外出と言うこともあり、人間の姿に身を変えてい…

麗しくも恐ろしい魔王ブリジット。彼女が腕を振れば大地は裂け、彼女が睨めば命ある者は死にたえる。しないけど。出来るけど、しない。そんなことしてる暇はない。 そう、彼女は忙しい。二…

※読了後、要解説文ご一読。(誠に恐れ入ります) 血の繋がらない両親に愛されない子供たちは多くの血を流してでも彼らと“血で繋がった”親子であろうとします。 しかし結局最後まで愛情…

　……ぐらり。視界が揺れて霞む。呼吸をするたび、ヒューと風の音がする。 　意識がぼやけて、次第に混濁していく。もう、ここともお別れ。寂しくなって、腕を伸ばした。テーブルに、椅…

「君との婚約を破棄させてもらう」と婚約者である第一王子に宣言され、見事に婚約破棄をされた悪役令嬢マリー・フォン・ゴアは父の勘気に触れ公爵家を追放になる。ところがこの公爵令嬢、転ん…

はじめに 　　　　　 　わたしことwillは、遙かな以前、HPでオリジナルファンタジー世界のBBSRPG（掲示板を利用して行うテーブルトークＲＰＧ）のゲームマスターをやってお…

ときを止めたい少年は、時計を冷凍庫に入れた。 母は「時間は凍らないのよ」と言った。 それまでにもいろいろ試したけれど、時間を止めることは叶わなかった。

一日で最もイライラする時間帯、電車内で遅刻が確定した。 「くそ、また人身事故かよ」 社会人の隼和樹（ハヤブサカズキ）は悪態をついて、腕時計を弄って現実逃避をする。そして不貞腐れて…

東洋医学は疾患前。西洋医学は疾患後。 　海を挟んだ2つの医学の違いは、その治し方にある。 　例えば何かの拍子に、接合部が緩んで腕が取れてしまったおもちゃがあるとする。 　西洋…