概要
冷凍庫の中に目覚まし時計の朝
ときを止めたい少年は、時計を冷凍庫に入れた。
母は「時間は凍らないのよ」と言った。
それまでにもいろいろ試したけれど、時間を止めることは叶わなかった。
母は「時間は凍らないのよ」と言った。
それまでにもいろいろ試したけれど、時間を止めることは叶わなかった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!時間にまつわる概念がユニーク。そして、子どもを思う親の愛に涙する。
子どもの頃には確かに持っていたはずのもの。
でも、大人になったら忘れてしまうもの。
忘れていることさえ気付かないもの。
もしかしたら、「そういうもの」はたくさんあるのかも。
作品の序盤を読んで、そんなことを考えた。
***
主人公は小学二年生の少年だ。
彼は時間を止めようと試みる。
目覚まし時計を冷凍庫に入れて時間を凍らせようとしたり、
壁の方へ向けて時間を見えなくしたり、
針を戻して時間を戻そうとしたり、
電池を抜いて時間を止めようとしたり。
いかにも子どもらしい発想だ。
もう大人になってしまった私には、この少年のようなことは思いつけない。
大人になるにつれ、気付かないうち…続きを読む