「寒さ」を含む小説

立春の頃のことでした。 暦の上で、春とはいえ、まだまだ身を刺すような寒さが続いていました。 完全装備で、つくばの街にロードバイクで出ますと、それでも太陽の陽射しがあれば、ぽかぽか…

公暦５８７年１２月。北方の大国アイスベルグ公国は、相変わらず厳しい寒さに覆われていた。しかし、人々の表情はどこか明るい。戦争が、終わったのだ。自国の勝利によって。勝利に浮かれた人…

月の砂漠では、今日も寒さに襲われる

薄暗い雪山の集落『空の街』では十年に一度、生きた少女を山に捧げる儀式『魂の日』が行われている。 飢えと寒さに苦しみ希望を失った民は生きる意欲を失い、流されるままに少女を犠牲にし続…

雪が溶けない冬の山フルーフ。そこにはたくさんの生き物が寒さの中で生きていた。紅月もその中の一匹である。親を殺された日に見つけたのは雪の中で死にかけている人間。 そうして彼らは…

『カクヨムWeb小説短編賞2018』【中間選考通過作品】 『コバルト短編小説新人賞』【もう一歩の作品】 ロゼット。 植物の茎と葉のようすを表す植物用語。 茎がほとんど節間成長し…

夕霧の向こうに霞む謎の影。先の見えない霞の中でコウテイは何を見て、そこにどんな意味を見つけ出すのか…

せめて字が、書けたらねえ。ふ

嵐の夜、寒さに震えながらネズミを食べる少年がいた。 少年はふと体に違和感を覚えた。 立ち上がって全身に力を込める。 すると体中を無数の虫が蠢くようにボコボコと波打つ。 それを終え…

「何で帰ってこねえんだ・・・」 　カルルという名の魔法使いは待ちくたびれていた。 　外出を命じた自分のゴーレムが、なかなか買い物から戻ってこないのだ。 　途中で何かに襲われ…

「もしもし、”僕”かい？」 寒さも厳しい一月半ば、咲太の家にかかってきた電話の”声”は、そう言った。 日々努力を重ねる花楓のため、オムライスを作ってあげることにした咲太と麻衣は…

死神姫と呼ばれた令嬢は、多くの者を殺した咎を着せられて永久凍土の氷の山へと追放された。しかし、寒さで死にそうになった彼女に与えられたのは死ではなく————太陽のような美貌の死にた…

バレンタイン。二月の寒空で一部の人々が熱気にあてられ、その他はより一層寒さを噛みしめる日。 そんなバレンタインに憂鬱な気分で登校してきた女の子は、クラスメイトから「とりっくおあ…

切り裂きジャックの住んでいたと言われる部屋に、一人の男がアトリエを構えた。 その男の名は「ウォルター・リチャード・シッカート」。 猟奇連続殺人鬼の部屋に案内された女は、その部屋の…

　隙間風の吹き込むおんぼろ学生寮の寒さに耐えかねてコタツを買ったら、おまけに幽霊が憑いてきた。 　季節は夏。春子はついに、幽霊ごとコタツを片づける決心をした。 --------…

ジャマーに襲われた世界。ジャマーを倒せるのは機関銃娘と呼ばれる女の子になった機関銃だけだった。しかし機関銃娘が各国で孤軍奮闘するだけでは埒が明かないのは明白だったが、国家の利害や…

　寒さがやわらいできてどこからか花のにおいがしてきそうな春の夜に、終電に置いてかれた少女2人が家までの夜道を共に旅をするようなそんな感じのお話です なろうさんのほうでも同じ作品…

冬の寒さが和らいだ頃、奴らは攻撃をしかけてくる。 恋愛もので短編です。人物像は各々の、自分の好きな人で考えてください。

寒いね。みんなも寒さに気を付けて。