新しきひしゃく

立春の頃のことでした。
暦の上で、春とはいえ、まだまだ身を刺すような寒さが続いていました。
完全装備で、つくばの街にロードバイクで出ますと、それでも太陽の陽射しがあれば、ぽかぽかと背中が暖かくなります。
太陽が春に向かって一目散にその位置を変えてきていることを、外気の中で実感をするのです。
そんな折のこと、私は社で、我が宅の暖炉のまえで、そして、鎌倉での出来事に思いを馳せるのです。それらは、脈絡もないそれぞれ別個の出来事なのですが、わたしには、何か関連があるように思えて仕方がないのです。