「宿」を含む小説

17年間、一度も休むことなく働いた会社。忙しすぎる毎日にウンザリしていた黒木奏一は、秘境のような何も無い所で、のんびり過ごしたいと思い一週間の休みを取った。従兄妹の春子に電話をか…

　これは、我々の知る現代とは異なる現代の話―― 　かつて、曾祖父が異界の者と交わした約束。それは「自分の娘とかの者の息子を婚姻させる」ということだった。 　ちなみに、曾祖父には…

一万字以下短編、三題噺（お題：夏休み、雨あがりのみずたまり、白猫） 夕霧島の雨音と、ふたりの交差する運命――。 小長谷隆は雨模様の中、一人で夕霧島に来ていた。雨の中退屈して…

故郷を捨て、観音通りの売春宿に駆け落ちをしてきた銀子と紅子。 　彼女たちを待つ、駆け落ち、その後、とは。

　神官の少女リュイスは、神殿から預かったある依頼と共に冒険者の宿〈剣の継承亭〉を訪れ、そこで、店内の喧騒の中で一人眠っていた女剣士アレニエと出会う。 　起き抜けに暴漢を叩きのめし…

とある山の中の祖父の屋敷に調べる為に住み始める春乃野一家の長男、那谷。だか調べている途中に池へ落ちてしまう……だがそこは妖狐の女将、美夜が経営している宿「狐々屋」の入り口だった！…

首なしライダー事件を解決して3ヶ月経った夏の暑さの厳しい中、出雲美和の新たな事件が幕を開ける。今度の怪異はドッペルゲンガー、それにえっメリーさん。浮かび上がる死のメッセージの数々…

遠距離恋愛中の稜と春香(はるさん)が 思いつきで日本中の観光名所を ファッションホテル(ラブホ)を 宿にしながら巡ります。 各都道府県で、求婚を続ける 稜と断り続ける春香。 果…

　兄は東京で一人暮らし。 　その家に妹が時たまやってきて、一方的に宿代わりに使っていく。 　それに納得できない兄が文句を言うと、妹は面倒くさそうにしながら、「じゃあ宿代代わりにマ…

女将が美人だとの口コミに惹かれて、山の中の一軒宿「うつぼ館」を訪れた紀彦は、宿の直営施設「秘宝館」を見学する。 「特別展示室」には奇怪な虫の標本が並び、各標本にまつわる物語が語ら…

　２０２２年１１月、日本各地に伝わる古い伝統芸能「風流踊（ふりゅうおどり）」がユネスコ無形文化遺産に登録された。 　新島に伝わる「大踊（おおおどり）」もその一つである。 　クラ…

私の幸せは風船のようにブワッと～空高くどこかへ飛んで行ってしまった。 大好きな人と幸せだった。 ・・けれど、その幸せは風船のようにブワッと～ 　空高くどこかへ飛んで行ってしまっ…

　行き先も決めていない一人旅の途中。 　駅のホームの看板で「温泉」の文字が目に入り、そんな気分になった俺は、そこで列車から降りたのだが……。 （カクヨム初出ですが、現在は「小説…

なあ、K蜘蛛城って知ってるか？ Sは開口一番、電話口でそう言った。 Sいわく、金を見付けたんだと。 まったく、馬鹿馬鹿しい。 だが、送られてきた写真には金色の塊が映っていた…

旧校舎の部室で一人読書にふける文芸部員、高野聖（たかのまこと） 軽音楽部の歌姫、伏見ななせ（ふしみななせ）とその部員 学園七不思議の秘密を追うオカルト研究部の上田麻里（かみだまり…

《あらすじ》 時は平安時代初期。小野篁という若者がいた。身長は六尺二寸（約１８８センチ）と偉丈夫であり、武芸に優れていた。十五歳から二十歳までの間は、父に従い陸奥国で過ごした。当…

家の事情で借宿に住むことになった千石凛。しかしそこは男子禁制、父親と管理人のミスでそこに住むことになってしまった！？ 中学までひとつの事に集中してきた凛は高校では勉強のできない不…

第一次大戦戦勝国アメリカ。 アーカンソー州アーカム市にフード付きマントを羽織り、背中に大剣を背負った少女が訪れた。 「あのインスマスとか言う半魚人の村を苦しめているのはこの人間達…

2019年から始めた北海道チャリ旅も五度目。 去年同様ミヤタのフリーダムタフで行く訳ですが、さて果たしてどのように。