雨上がりの夢 - 夕霧島の奇跡

一万字以下短編、三題噺（お題：夏休み、雨あがりのみずたまり、白猫）


夕霧島の雨音と、ふたりの交差する運命――。

小長谷隆は雨模様の中、一人で夕霧島に来ていた。雨の中退屈していると宿の近くの喫茶店で一息つくことに。コーヒーの豆を挽く音、ケーキのセッティングなどそこでの小さな日常を楽しみながらコーヒータイムを楽しんでいると、新たな客が来店してきた。彼女に話しかけられたことがきっかけでそこで二人の間に小さな繋がりが生まれる。旅行者として夕霧島を訪れた二人は、過去と現在、そして未来に思いを馳せながら、この島の秘密に触れることとなる。