カクヨム公式自主企画「怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」の選考結果を発表します。
優秀賞
実の母親にオレオレ詐欺と間違われた男(丸子稔) kakuyomu.jp
選出:村上ロック
この作品はリズム感のある文章が印象的で、物語の語り口が普段の怪談話に近かったと感じています。
最後にセリフで終わる展開はかっこよく、個人的にとても好みでした。
ヒトコワ作品として読めますが、解釈の仕方によっては誰が本物なのか分からない曖昧さがあり、その不確かさが想像を膨らませてくれます。
断定しないまま終わるところが、この作品の面白さをより際立たせていると思います。
死神だったのかもしれない(坂本 光陽)
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選出:ガンジー横須賀
霊的な現象を描いた作品が多い中で、霊が登場せずリアリティのある物語に強く惹かれました。
ストーリーの展開がスムーズで、臨場感があり、引き込まれる展開も見事です。
また、「俺がヒトコワだったんだ」という結末は斬新で、印象に残るものでした。
この独特の締めくくりが、作品全体の魅力をさらに引き立てています。
殺人現場に至る(ナカナカカナ)
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選出:川口英之
本作は怒りと恐怖の感情の揺れ動きの描写が秀逸でした。
実際心霊スポットで恐ろしい体験をした時は、恐怖より怒りが先にくることがあります。
そんな怒りと恐怖が波のように訪れる感情表現が非常にリアルで、臨場感がありました。
結果発表は以上となります。
その他の応募作は、こちらからご覧いただけます。
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たくさんのご応募、誠にありがとうございました。