カクヨムロイヤルティプログラム(KLP)のサービス開始3周年と、作者への還元額3億円突破を記念して、3名の人気作者をお招きして、座談会を実施しました。
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本稿では座談会の番外編として、「小説を書くようになったきっかけ」をお聞きしました。
小説を書いてみたいけど一歩踏み出せない皆さまの参考になるかもしれません。肩の力を抜いて読んでみてください。
座談会参加者
じゃがバター 氏(@takikotarou)
代表作『転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。』
百均 氏(@hyakkin)
代表作『モブ高生の俺でも冒険者になればリア充になれますか?』
富士田けやき 氏(@Fujita_Keyaki)
代表作『カルマの塔』
自分が行きたい世界を題材に
――余談になりますが、皆さまが小説を書き始めたきっかけをお聞かせください。
百均 書き始めたのは10年くらい前になるんですけど、暇だったからですね。当時は全然小説も読んでなかったですし、強いモチベもなかったですし。ただお金のかからない趣味だということはありましたし、そのときWeb小説を読み漁っていて、それで自分も投稿してみたくなった感じです。始めた当初の作品は本当にヘンな文章だったけど、面白いと言ってもらえて、修正案までもらって、修正していく内にどんどんまともな小説になっていくのが楽しかったんですよ。ちなみに二次創作でした。書き始めたときには小説家になろうという強い意志はなかったです。
じゃがバター ぶっちゃけてしまうと、プレイしていたネトゲが終わってしまって暇だったからです(笑)。それで無料で読める『小説家になろう』さんを読むようになって。大体読み尽くしたなというところで、自分で書いてみようかなと。最初はVRMMOジャンルでした。これは今もそうなんですけど、自分が行きたい世界を題材にしたものですね。ちなみに、それまでは小説執筆の経験はなかったです。実はカクヨムさんでは最初、作品を公開するつもりがなかったんですけど、台風で大きな被害が出た年に、皆さんが家に籠もってる……みたいなことを聞いて、少しでも明るく楽しんでいただけたらなと。それで公開を始めました。
――じゃがバターさんの『転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。』はカクヨムの累計ランキング1位の作品です。作品を書き始めるときには、受ける自信があってスタートするものでしょうか?
じゃがバター 受けるとは全く思っていませんでした。いまだに「なんで(支持していただけるん)だろう?」という感じです(笑)。実際のところ、「カクヨムでも書き始めましたよ」とお報せしたら、元々の読者さんがついてきてくださって、盛り上げていただくことでまた読んでくださる方が増えて。本当にありがとうございます。
――読者受けを狙ったわけではなく、ご自身の書きたい作品を貫いて、最高の結果が得られたのですね。作者も読者も得しかありませんね。最後に富士田さん、いかがでしょうか?
富士田 昔から妄想するのは好きだったんです。最初はマンガでも描きたいなぁって思ってたんですけど、背景描写とかの勉強が面倒くさくて。妄想を形にしたいけど形にできるものがないなと思っていたところ、小説ならできるなと。だって国語習ってたしって(笑)。それまで自分の文章を褒められたことなんてなかったのに。でも、絵が描けないとなれば、働きながら趣味として長く続けていけるものは小説しかなかったんですよね。
――確かに小説は参入ハードルが極めて低いと思います。携帯やパソコンがあれば、すぐにできますので。チャレンジしやすいのが小説のいいところですよね。
富士田 僕はWeb小説は当たるか当たらないか、宝くじみたいなものだなと思ってるんです。宝くじを当てるには書き続けるしかない、いつか一発当たれ! みたいな(笑)。人生ひと花咲かせられるとしたらこれしかないだろうと。
人気作者とはいえ、小説執筆の動機は意外なほど気軽で、シンプルです。「自分もそうだった」と思い出す作者もいれば、「よし、自分もやってみよう」と考える読者もいるのではないでしょうか。
カクヨムは誰でも自由に物語を「書ける、読める、伝えられる」Web小説サイトです。ぜひ多くの皆さまにご利用いただければ幸いです。
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