5話王立魔法高等学校

今日はずっと行きたかった魔法学校の入学式だ。母さんには女がいる場所はダメだって言われて男子校に通ってたけどもう高校生になるんだ。


俺はそろそろ彼女が欲しいんだ。ちなみに桐花という唯一の友達(幼馴染み)も同じ高校に入る。


そういえば男は魔法が使えないというはずなのに高校に通えるのは俺が魔法が使えるからだ。入学を特例で許して貰えた。一時は大惨事だったがな。


「蒼真」


「どうしたの?桐花」


「本当によかったの?ここは女の巣窟よ」


「いいんだ、桐花、俺はもっと魔法を極めて強くなりたいし、彼女が欲しいしね」


「そっ、ならいいけど」


ふと、横を見たときに桐花の目のハイライトがなかった気がするが気のせいだよね。


「よしっ、着いたぞ魔法学校」


「そんな騒がないの蒼真

ほらっ騒ぐからいろんな人から見られてるじゃない」


「あれって男の子じゃない」


「今年入学したったていう、この世界で唯一魔法が使える男の子?っていう」


「てか、イケメンじゃんあの子の隣にいる子は何なのかな?」


「もしかして彼女?」


「そんなわけないよ、女性と付き合う男なんて存在するわけないし」


最初から一悶着あったが、何とか入学式を終えて今は、


「俺のクラスはここか」

よしここは陽キャっぽくいこう。


「みんなおはよう!」


?反応がないぞ 


「こっこんにちは、石上さんでいいんだよね」


「合ってるよ。それに俺のことは蒼真でいいよ」


「会話できてるこれは夢かなにかなの」


「どうかしたの?」


「なんでもないよそ、蒼真くん」


みんなが固まっていた中挨拶を返してくれたのは金髪のツインテールの可愛らしい美少女だった。

ふぅ緊張したぜ。


その頃蒼真と同じくクラスで喜んでいた桐花はいきなりクラスの奴が蒼真を名前呼びしたので、苛ついていた。


「私だけの蒼真なのに」


「みなさん席に座ってくださーい」


ずいぶんふわふわな人だなこの先生は


「私は小林杏です。26歳です。みんな仲良くしてくださーい」

「はい、ではみなさん気になっていると思いますがこのクラスには

男子がいます。そうだ、挨拶をしてもらいましょう。お願いします」


「クラスのみなさんこんにちは石上蒼真です。俺は男だけど魔法が使えるので入学をすることが出来ました。みんなと仲良くしたいと思うのでたくさん話しかけて下さい」


どうだ!好印象を与えられたかな

?また、みんな固まってるどうしたのみんな?


「はっ、戻ってこれた危なかった。はいみなさん気を取り直してHRの続きしますよ。」


みんな上の空状態で先生の話を聞いていたのは桐花と蒼真ぐらいだった。


「みなさん今日はこれで終わりにします。帰っていいですよ。」


クラスのみんな

「蒼真くんさヤバくない男ってみんな女子のこと嫌いなのに仲良くして下さいだなんて、惚れちゃうかも」

「分かる、もう今日で心を射貫かれちゃったよ。」

全員「私達心臓持つかなー。」


その頃蒼真と桐花はもう学校から出て帰宅途中だった。


「ねぇ蒼真みんなと仲良くしたいですなんて言ったら襲われても文句言えないよ」

「えっそうなのか?でも、みんな優しそうだし大丈夫でしょ」


はぁ蒼真が心配だ、危機感がなさ過ぎる、いつか女に襲われでもしたら、私おかしくなっちゃう。


「蒼真は私だけと仲良くして欲しいのに」


「どうかした?」


「いやなんでもない、ほら急いで帰るよ」


「ちょ、身体強化で無理矢理引っ張るのはなしだよ。痛いよ」


「はぁはぁ、桐花速すぎだよ、

腕ちぎれるかと思った。」


「蒼真はそんな貧弱じゃないでしょ。あ、もう家に着いちゃったね、またね明日蒼真」


「そうだけどさ限度があるでしょ、あぁまたな桐花」


「蒼真どこにも行かないでね」



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