10話

「おはよう蒼真」


「おはよう桐花」

朝から美少女を見れるなんて俺は幸せだな。今日も一日頑張れる気がする。


「蒼真、桐花ちゃんご飯だよ」

母さんからそう言われると俺ら2人は下へと降りていった。


「「はーい」」


「えーと桐花ちゃんに言いたいんだけどいつも遠慮してるように見えるけどいつでも家に来ていいのよ」


朝食を食べていると突然母さんがそんなことを言い出した。


「えっ?」


「えっ、てなによ蒼真、桐花ちゃんが来るの嫌なの?」


「そういうわけではないけど突然来るのはねぇ」


「いいでしょ桐花ちゃんはもう家族みたいなもんだし」


「そう言われてもなー」


「「蒼真っ酷いよ家族が家に入るのがダメなの?」」


もう、桐花は母さんに便乗して何を言い出すんだ。


そんなこと言われたらしょうがないじゃないか。


「まあ、いいよ。桐花は女の子の中で一番信頼してるしね」


「母さんのことは信頼してないの?」


「母さんは美人でも女の子じゃなくて母親でしょ」


「あっ、まずい」


そんな話をだらだらとしてたら登校時間まで後ちょっとだった。


「母さん俺たちはもう行くね」


「えぇいってらっしゃい」


「「いってきます」」


そうして急いで制服に着替え、桐花は如月家に行き着替えてから来た。


「桐花遅いぞ。ほんとに遅れそうだから魔法で行くぞ」


「もうしょうがないでしょ女の子はいろいろあるの」


そうして2人とも身体強化を発動すると凄いスピードで学校に着いた。


「はぁはぁ、なんとか間に合ったな」


「はぁはぁ蒼真早すぎ、私の身体強化は蒼真ほどスピードでないのに」


「はは、ごめんごめん、よしっすぐ行くぞ」


「おはようみんな」


俺は勢い良く教室の扉を開いた。


「「おはよう蒼真くん」」


数日もするとみんなは俺と目を合わせて会話や挨拶が少しは出来るようになった。俺はドキドキしながら話してるけどね。


「おはよう凛」


「おはよう蒼真くん」


「嘘っあの2人名前呼びしてる」


「如月さんとしかしてなかったのに」


「まずいまた、如月さん怒ってるんじゃ」


「あれっ全然怒ってないじゃん」


桐花は昨日の一件から、少しは嫉妬しないようになっている。


でも、蒼真に近すぎすぎだ、とは思っている。


「みなさんおはようございます」


「今日は面白いことがあるので期待しといて下さいね」


「先生今日は何があるんですか?」


「それはですね、今日はクラス対抗戦があるんですよ」


「年度の最初にみんなで強くなろうねというコンセプトでやっていきますよ」


「みなさん仲良くして頑張って下さい」


別のクラスかぁ、どんな人がいるんだろう。可愛い子いるかな?


まあ、桐花とはそういう関係なんだけどね。まあ、この世界に来たからにはハーレム目指させてくださいよ。


そんなことを妄想してたら、桐花に察知されたのか後ろから殺意を感じた。





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