11話

「今日は知ってると思いますが二クラス合同で訓練をします。

内容としてはクラス内で三人グループを作って他クラスのグループとトーナメント方式で戦って貰います」


「みなさんルールとしては棄権するか、危険と判断したら私達先生が止めます」


三人グループか、桐花と凛でいいかな


「では三人グループをすぐに組んで下さいね」


近くにいた桐花から誘うことにした。


「桐花今日は一緒に組もうぜ」


「うん、前回は蒼真に裏切られたしね」


「それはごめんって、後さ凛はどこに行るの?」


「高橋さんはあそこだよ」


「うわぁ、すげぇ人に囲まれてる」


「昨日蒼真とあんな戦いしてたからね」


「えっ俺は?」


「男の子を誘うなんてなかなか出来る人いないよ」


「そういうもんなのかぁ」


「まあ、いいやとにかく凛あの感じだと、誘いが多くて困ってそうだから乱入してくるわ」


「凛~今日も組まないか?」


「蒼真くん組みたいけど他の人に先に誘われてるからえっとねえーと」


「いいよいいよ、男の子の誘いなんだから乗っておきなって」


「いいんですか?ならお言葉に甘えさせていただきます」


「クラスのみんなありがとう」


クラスのみんなに微笑むとみんなは赤面していた。


それを見ていた相手クラス


「あんな男の子存在したの?」


「男って女の近くにいるだけで嫌悪感を感じるし、近づこうとしただけで逃げるんじゃないの」


「「あっちのクラス羨ましい!」」


「はーい、みなさーん三人グループ出来ましたね」


「それでは順番を決めるので少し待ってて下さいね」


「桐花、凛、絶対勝とうな」


「できる限りのことは頑張るよ」


「蒼真のためなら頑張る」


「はい、順番決まったのですぐに始めちゃいますね」


初戦はまさかの俺たちだった。

相手は水、光、火属性だった。

まあ、まず回復できる光属性からやろうかな。


相手側


「男の子と対戦かぁ」


「怪我させたらまずいよねぇー」


「うんうん、私達が学校から目の敵にされちゃうよ」


「まあ、他の2人の女子を倒しますかね」


「でもさぁあの2人って2属性持ちなんでしょ」


「それってやばくない?」


「まあやるしかないよね」


「もう準備はいいでしょうか、では始めますよ」


「桐花、凛俺は先に光属性持ちをやりに行く」


「私は水属性をやろうかな」


「なら私は火属性の子かな、でもいいの?如月さん?同属性だと効果が効きずらいよ。」


「今日闇属性を使いたいから大丈夫。それに蒼真に良いところを見せたいから。より厄介な方を選んだ。」


「そういうことなら私も頑張るから」


「桐花、凛話はもう良いか?先生が始めたそうにしてるぞ」


「では、開始っ!」 


「身体強化(風)」


みな一斉に身体強化を発動した。


桐花と凛はいきなり複重身体強化をしてるんだな。


よし俺も頑張るか。


「第三魔法ウィンドボム」


これは風を貯めて爆発させる。

敵に向けると吹き飛ばしたりと使えるが自分に向けると加速するのに使える。


「ごめんね、早く終わらせて」


そうして俺は目にも追えないスピードで相手の間合いに詰めていく。


「第三魔法エアプロテクション」


相手は俺が後ろに来たのに気付くと瞬時に俺の間合いから離れようとかけだした。


エアプロテクションは、吸い込む風を出す。これにウィンドボムをぶつければ


「かはっ」


よしっこれで一人目。他の2人は大丈夫かな?


「蒼真終わったよ」


俺が終わるまでずっと俺を見てたらしい。桐花、瞬殺か酷くね。


桐花が笑顔で駆けだしてくる。

なんだこの可愛らしい美少女は


「蒼真くん」


「ひゃっ」


後ろから突然囁かれたから変な声が出てしまった。


「可愛い声だね。蒼真くん」


「もう辞めてくれ。俺は耳が弱いんだ。そんなことより今、ここにいるってことは凛も終わったか」


ちなみに2人は開始直後に終わらせたらしい。早すぎだよ。


俺もだけどね、まだ試してみたい魔法とかあるから楽しみだな。





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