2章

24話





大変だった4月も終わり、5月へと突入していた。


「はぁほんと大変だったな」


「だいたい蒼真のせいだったけど」


「否定できないんだよな」


なんてふざけた会話をしながら俺達4人は通学していた。


ていうか、学校に行くの一週間ぶりだな。

母さんにはもうちょい休んでもいいよって、言われたけど学校楽しいし、5月には、体育祭があるからね。


そうして俺達は桜花だけ別クラスだから、別れを済ませた。


「蒼真休み時間になったらすぐ行くわ」


「そこまではいいよ」


「そこまでって私本当は蒼真と一秒も離れたくないの、だから行くわ」


「わ、分かった」


今までみんなは俺に結構甘えてくれてたけど、桜花は愛情に飢えているのか凄く甘えてくる。まあ、可愛いからいいんだけど。昨日だって帰るときに桜花だけじゃないんだけど離れてくれなくて大変だったからな。


「蒼真くん私達も同じ気持ちだからね」


「えぇそこまでだともう依存とかの話じゃないか?」


「もうとっくに私達は蒼真に依存してるけど」


そんな当たり前みたいな顔して言われても困るよ。でも、流石に依存は良くない気がするけど俺もしちゃってるんだよな、まぁいいか。


「みんなおはよう!!」


久しぶりのクラスメートとの再会だ。っていっても一週間だけだけど。


「!!蒼真くんもう来れるようになったんだ、体調はもう大丈夫なの?」


話し掛けてくれたのは席替え後から隣になった、辻村陽那さんだ。彼女も複数属性持ちらしい。彼女は茶髪のポニーテールの元気な美少女でクラスの中心人物でもある。なんていうんだろうまぁまさに太陽のような人だ。


「もう大丈夫だよ、立川さん」


「それなら良かった。みんな心配してたからねもちろん私もだよ」


「そうなんだなんか嬉しいな」


「なんか変だね蒼真くんは」


「よく言われるよ」


なんて話をしていたら、先生が来てHRが始まった。


◇◆◇


へぇ今日の1時間に体育祭についての授業があるんだ。


すると教室のドア方面から声が聞こえた。


「蒼真来たわよ」


「分かったすぐ行くよ」


「蒼真ちょっとこっち来て」


すると桜花は凛達をおいて俺の手を引き誰もいない教室まで来た。


「んっ、ここならいいわね蒼真すぐにキスしましょ」


へ?学校はまずいよ。


「桜花そういうのは家とか人目がつかない場所でするものだし、ね」


「蒼真、我慢できないのお願い、私をこんなにしたのは蒼真なんだからね」


桜花、いつもは強気な感じなのに甘い声でそんな目で見つめられながらそんなこと言われたら我慢できなくなるよ。


「桜花、今だけだよ」


「ありがと蒼真」


すると桜花は強引に俺の口を奪い熱いキスをしてきた。って桜花まで舌を入れてきたしもう凛以外変態だな。


そんなことをしていたら2人が来た。


「蒼真くん達何してるの?」


怒り顔の凛と無表情なヤンデレがいた。


「これはえーと」


そうして蒼真は言い訳虚しく説教を受けるのだった。



学校でそういうことはこれからは辞めようそう決心した彼であった。


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