25話
「立候補者はいますか?」
今は体育祭のメインイベントである、異能戦の出場者を決める時間だ。競技は全体種目と他の競技を一人二回まで出場できる。
ちなみに異能戦は怪我もするし、最終種目ともあってプレッシャーが大きく率先してやる人は自分に自身がある人とかかな。
ていうかあの後桐花と凛にどぎつい説教を受け俺は凄くしょぼくれていた。
たしかに俺が悪いがあそこまで怒らなくても良くないですかね?
まぁ次からは気をつけよう。
なんて考えていたら、
「うーん立候補者がいないなら推薦で選びましょうか」
「なにか推薦がある人はいますか」
「はーい」
「どうぞ」
「えっとクラスでも4強のみんながいいと思います。異能戦は団体と個人戦もあるのでその4人ならうまく連携できると思います」
ちなみにクラスの4強とは桐花、凛、辻村さんと俺だ。
選考基準は知らないが、授業で見た所その4人が強いと判断されたらしい。
「とのことですが、他に意見がある人はいますか?」
周りを見渡すと誰も手を挙げていなかった。
みんな同じ意見なのかよ。
「みなさん同じ意見ということですね。なら、4人の方々はそれでよろしいですか」
4人が頷く。まぁ断る理由ないしな。
それに俺達なら勝てるだろ。
その後は体育祭に向けての話を体育委員メインで話しが進み授業が終わった。
「蒼真来たわよ!」
早すぎはしないか桜花さん?
「はーいちょっと待ってて」
桐花と凜も一緒に桜花のところへ行った。
さっきの反省を活かさなくちゃな。
「ねぇ桐花と凜、蒼真とハグするのはいいでしょ?」
「う~んそれなら良いと思いますよ」
「蒼真が後で私にもしてくれるなら許すかな」
許可をもらった桜花は俺に抱きつき俺の匂いを嗅いでいた。
「ちょ桜花嗅がないで、恥ずかしいよ」
「私のも嗅いでいいから」
そう言う話ではない気がするけどね。
まぁ可愛い彼女の頼みだし、いいか。
「でも、蒼真の匂いっていいのよね」
「そうなの?桐花ちゃん」
「えぇ枕の匂いとかね」
?なんか嫌なことが聞こえてきたけど、気にしたら負けだな。ていうか、たまに夜に変な音するけど犯人は桐花だったのか。
もうまともなのは俺と凜だけだよ。
まぁそれに乗ってる俺も悪いか。
あの後時間になるまで桜花にいろいろされてしまった。
されぱっなしは流石に悔しいから今度やり返そうかな。
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