4話
あの後桐花ちゃんと一緒に遊んだりして、母さん達の話が終わるまで時間を潰していた。
ようやく話が終わったと思ったらもう、午後4時だ。昼間に桐花ちゃんの家に来たから四時間もたってたのか、女性の話って長いんだな。
「バイバイ桐花ちゃん、また遊ぼうね」
「うん、またね蒼真くん」
「今日は楽しかったよ。母さん、それにね桐花ちゃんはもう魔法をつかえて適正が2つもあるんだよ」
「仲良くなったのね。それはいいことだわ。これからは外に出るなら桐花ちゃんと一緒に出なさい、今日桐花ちゃんのお母さんに頼んだから。」
「えっ?分かったよ」
「うん、それでいいのよ」
母さん心配性すぎだよ。しょうがないか、あんなことあったし。
秘密の訓練のことどうしようかな。
桐花ちゃん信用できるし、僕が魔法を使えることを明かそうかな。まあ、その時になったら考えよう。
翌日早速一緒に近くの森へきた。
桐花ちゃんぐらいなら話してもいいかな。
「桐花ちゃん、僕実は魔法を使えるんだほらね」
「嘘でしょ」
僕が風魔法を見せると目が飛び出すぐらいびっくりしていた。
「このことは内緒にして欲しいんだ。今から魔法の訓練をするから桐花ちゃんも一緒にする?」
「分かった、内緒にするね」
全適正持ちなのは言わなくていいかな、うん。
「身体強化(風)」
これは属性ごとに使えるん簡単なものだ。属性によって身体強化の能力も変わる。ここ一ヶ月間鍛えてるけど前より大分強化度合いが上がってきたな。あ、そうだ。
「桐花ちゃん身体強化使える?」
「えぇ使えるけど」
「じゃあさ鬼ごっこしよ。」
「僕が鬼でいいよじゃあスタート」
「いきなりなんだね、身体強化(水)」
桐花ちゃん結構使えるじゃん。
よしっ僕もいきなり本気で行くか。このとき蒼真は知らなかった自分の本気の実力を。
「うわっ。速すぎる止まれない」
「蒼真くん?」
僕は止まれずそのまま前の木に激突した。
「うっ」
「ごめん桐花ちゃん今日遊べそうにないや」
意識を失う前桐花ちゃんが凄く驚いていた気がするな。ごめん桐花ちゃんに心配ばかりかけて。
「はっ。うーん頭がめちゃくちゃ痛い」
「あれ桐花ちゃんなんでここに?」
「蒼真くん起きたのよかった!死んじゃったのかと思った」
「大丈夫だよ。ありがとう桐花ちゃんここまで運んできてくれて」
僕が起きたことに気付いた母さん泣いていたのをなだめると一緒にご飯を食べた。
これからは気を付けて魔法を使わないとな。うん、これ以上心配かけたら家に監禁されそうだしてか、そう言われた。
9年後……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます