19話

今日は楽しみにしていた桐花と凛とのデートだ。ちなみに訓練とかではないよ。信じてね。


「付き合ってからそれっぽいことまともにしたことなかったからな」


ていうか俺前世含めデートしたことないけど大丈夫かな。直前になって凄い緊張してきた。


「大丈夫なはずだ。昨日ちゃんと考えたから!」



そんな独り言を呟いていたら母さんに呼ばれた。


「蒼真、朝ご飯出来たよ」


「はーいちょっと待ってて」


デートにはこの服装でいいか。っていっても服なんてほぼ持ってないんですけどね。


「いってきます母さん」


俺は緊張しながらも元気よく扉を開けて外に出る。


「おはよう蒼真」


「おはよう桐花」


「凛はまだ来てないか」


「そりゃまだ、集合時間の1時間前だからね」


「俺ら早すぎたってことか。凛が来るまでなにか話してようぜ」


30分後………


「2人ともおはようございます」

 

「「おはよう凛」」


「2人ともまだ、30分前なのに速いんですね。てっきり私が1番だと思ってたのに」


「ははっ俺もさっき来たばかりだよ」


「蒼真なにいって」


「男にはそういうときがあるんだよ、桐花」


「まず男はデートしないというかほぼ外出ないけどね」


「まあ、気にしないことだな、そろそろ行こう」


◇◆◇


「蒼真くん今日は一体なにをするんですか?」


「今日はねデートらしい?ことをしたいんだけどデートと言えば服を買うとか買い物とかする?それとも何か見に行く?」



「分かった、で蒼真どこので買うとか決めてるの?」


あーやばい服を買うことしか考えてないから決めてなかった。ていうか俺服いつも買わないし分からん。


「その様子なら決まってなさそうですね。

なら私の御用達のお店があるのでそこに行きませんか?」


「よしっ、それで行こう。凛は可愛いし信頼できるからね」


「私の可愛くないの?」


「そんなことないぞ桐花。2人とも可愛いすぎて眩しいもん」


なんてことを言ってるが実際そんなんだ。

通るたびにちらちらと見られてるかと言えばそうではないかも、前世は男達が外にいたから、この2人は見られまくってるだろう。


まあ、見てたら俺が許さないけど。


「じゃあ行きましょうか。蒼真くんをもっとかっこ良くしてあげますよ」


「それは嬉しいな。服なんてまともに買ったことないからな」


「だからクローゼット空っぽなんだ」


「桐花なぜ俺のクローゼットの中身を知ってるんだ?」


「んー聞こえなーい」


不法侵入はいけませんよ。桐花


「蒼真くんの部屋に入ったことあるの?」


「そりゃ幼馴染みだもん」


「むーずるい今度蒼真くんの部屋に入らせて欲しいなぁ」


「全然構わないぞ。というか俺は2人の部屋に入ってみたい」


「「それはまだダメ(です)!」」


蒼真くんに部屋を見せるなんてましてや入られるなんて恥ずかしくて死んじゃうよ。


蒼真を部屋に入れるのはまだ早いわ。蒼真のあんな写真や危ないものがあるからまずいわ。

 

デートは続く。




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