21話

「は?」


なんだここ?鎖を付けられてるし、あれ?桐花と凛、それに桜花は?


「あなたが石上蒼真くんね、はぁ私がもっと若ければ私が欲しかったわ、あんな人じゃなくて」


一体誰なんだ?


「は?なに言ってるんだ。こんなことしてただで済むも思ってるのか」


「そうね、バレたらまずいわね。でも、本当にバレるかしら」


「は?何を言ってるんだ」


すると、ボロボロの桐花と凛、それに桜花までいた。


「自分の娘にも手を出すのかよ」


「使えるものは使うもの」


ふざけんな俺の彼女と友達に手を出して置いてただじゃ済ませないぞ。


でもこいつは本当に狂っている。

とにかくここから逃げ出す方法を考えなきゃ。


でもフル身体強化(全)でいけると思うが、この3人を助け出す方法がない。


桜花の母親は3属性持ちって聞いたし、俺はまだ魔法を完璧に使い来ないしていないから一撃で倒すのは少し難しいだろう。


いやでも、あの魔法ならいけるかもしれない。それなら油断したところでやるしかない。


「で?結局なにがしたいんだ?」


「それはあなたの遺伝子が欲しいの」


そういうことか。俺の血は珍しいというか世界で1番希少といっても過言ではない。


「でどうやって手に入れるんだ」


「私の娘と結婚してもらい、子供を作ってもらうわ」



「ふざけるなよ他人の意思で結婚なんて、人の気持ちをなんだと思ってるんだ」


魔法一族って一体何なんだ?


桐花、凛それに桜花すぐ助けるからな。


「そうかもしれないわね、でもしょうがないのよ」


「フル身体強化(全)

第六魔法スートンミサイル」


「ッ!お前ら絶対に逃がすな!」


俺はいきなり鎖を壊すと目に追えないスピードで3人を抱えて逃げようとした。


でも、流石に3人を逃がそうとしたのでスピードは大分落ちて追いつかれてしまった。


「あなた相当強いわね。でも1人で逃げなかったのは馬鹿としかいいようがないわ。1人で逃げてたら逃げきれたのにそれでも3人も抱えてそのスピードは凄いわね。流石全属性持ちね」


知ってるのか。まぁいい。


ていうかいつまでお前が優勢だと思ってるんだ、たとえ護衛が何人いてもこの魔法の前では終わりだよ。



「うるさいなぁ。

複合第七魔法ブラックストーム

第四魔法ライトシールド」


この魔法は風と闇属性の複合魔法の最上位魔法だ。基本的に第七魔法や複合魔法は負荷が強い。ましてや複合第七魔法は身体への負荷がとても強い。


「やっぱりこの魔法は負荷が強いな」


まぁこれで立ってられるのはいないはずだ。


ん?人影が土煙から見えた。


「はぁはぁ。あなた綺麗な顔して凄いことするのね、おかげで護衛が全員やられたわ」


この犯罪者は、護衛を盾にして、身を守ったのかほんとにクズだなこいつは、まあいいさ。まだまだいくぞ。


「複合第五魔法ライトニングサン

第四魔法ダークランス

第三魔法ウィンドウストーム」


「第六魔法アクアベール」


?あいつは火土水属性持ちか。基本的に魔法属性は遺伝するのにしなかったのか。


「そんなんで耐えれるかよ」


「え?何この威力!嘘でしょこの威力の魔法なんて知らない」


「じゃあもう一発行くぞ、

複合第七魔法ブラックストーム」


「嘘でしょ……」


確実にやったな。この隙に俺は遠くへ逃げた。



◇◆◇


「ふぅこれで大丈夫かな。あの後一応警察呼んだし」


先ほど3人に光魔法をかけたので怪我がきれいさっぱりなくなった。


はぁやっと俺の家に着いた。


はぁやっと帰って来れた俺の安息の家へ。


玄関に手をかけ開けたところで俺の意識はなくなった。



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